決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 372.21億円 | 367.09億円 | +1.4% | 480億円 | 77.5% |
| 営業利益 | 39.32億円 | 43.27億円 | -9.1% | 47億円 | 83.7% |
| 経常利益 | 41.80億円 | 45.58億円 | -8.3% | 49億円 | 85.3% |
| 純利益 | 28.42億円 | 30.79億円 | -7.7% | 33億円 | 86.1% |
| EPS | 138.35円 | 149.58円 | -7.5% | 160.29円 | 86.3% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
第一建設工業の平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)では、セグメント別またはサービス別の売上高・営業利益は確認できない。当期の全社売上高は372.21億円、営業利益は39.32億円である。事業別の採算を判断するには、決算説明資料や有価証券報告書の補足開示と照合したい。
財務安全性
財務安全性では、総資産681.21億円、純資産586.99億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率86.2%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -7.5% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は10.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
売上規模の確認
売上高は372.21億円、前年比は+1.4%です。ただし増収でも利益が残っていません。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は86.2%、純資産は586.99億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
営業減益
営業利益は39.32億円で、前年同期比9.1%減です。減益要因が価格転嫁、数量、原価、人件費のどこにあるかが論点です。営業利益率は10.6%です。
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。会計上の利益と資金収支を分けて確認します。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高480億円、営業利益47億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
株価の反応を判断するには、発表時点の価格、出来高、市場予想との比較が必要です。
業界動向との関連
同業他社との同期間の数値比較は行っていません。同社の売上・利益の変化と、開示された事業別の状況を確認します。
株価への示唆
株価への示唆はやや冷たいです。増収でも営業利益が残らない決算は、短期資金が材料視しても長続きしにくい。会社計画の営業利益47億円に届くには、次の四半期で利益率の改善を見せる必要があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高372.21億円(+1.4%)、営業利益39.32億円(-9.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益28.42億円(-7.7%)という内容でした。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高480億円、営業利益47億円、経常利益49億円、純利益33億円、EPS160.29円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高372.21億円、営業利益39.32億円、純利益28.42億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」、第一建設工業、開示日: 2019-02-05