鹿島 1812 2027年3月期第1四半期決算 売上高6400.89億円(-1.5%) 営業利益: 405.22億円 売上高: 6400.89億円 リスク: 為替変動 人件費・労務費 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高6400.89億円6496.17億円-1.5%29000億円22.1%
営業利益405.22億円375.74億円+7.8%2000億円20.3%
経常利益444.29億円388.40億円+14.4%2060億円21.6%
純利益309.26億円265.19億円+16.6%1700億円18.2%
EPS66.57円56.46円+17.9%368.2円18.1%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント外部売上高前年同期増減率セグメント利益前年同期
土木事業1,062.09億円937.03億円+13.3%152.88億円97.52億円
建築事業2,245.86億円2,666.18億円-15.8%123.00億円161.80億円
開発事業等103.78億円82.58億円+25.7%4.91億円8.11億円
国内関係会社583.78億円522.54億円+11.7%42.04億円52.67億円
海外関係会社2,405.37億円2,287.83億円+5.1%81.36億円54.71億円

土木は大型工事の進捗と売上総利益率の改善で増収増益、海外関係会社も開発物件の売却増で利益が伸びた。建築は施工初期の案件が多く減収減益となり、国内関係会社も利益率低下が響いた。セグメント利益合計404.22億円に調整額1.00億円を加え、連結営業利益405.22億円と一致する。

財務安全性

財務安全性では、総資産33844.88億円、純資産13871.95億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率40.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+17.9%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は6.3%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は405.22億円、前年比は+7.8%です。増益そのものより、営業利益率6.3%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は6400.89億円、前年比は-1.5%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は40.4%、純資産は13871.95億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高29000億円、営業利益2000億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高6400.89億円(-1.5%)、営業利益405.22億円(+7.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益309.26億円(+16.6%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高29000億円、営業利益2000億円、経常利益2060億円、純利益1700億円、EPS368.2円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高6400.89億円、営業利益405.22億円、純利益309.26億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、鹿島、開示日: 2026-08-05