決算サマリー

項目当期実績前期変化
純資産54.23億円39.69億円+36.6%
主要投資資産54.49億円39.91億円+36.5%
発行済口数10,311千口7,695千口+34.0%
100口当たり基準価額52,595円51,591円+1.9%
10口当たり分配金59円74円-20.3%
当期純利益1.20億円2.62億円-54.3%

純資産と口数は大きく増えましたが、分配金と当期純利益は前期を下回りました。短期債ETFらしく価格変動は比較的抑えられています。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
基準価額変化率+1.9%前期末比100口当たり基準価額の変化
純資産変化率+36.6%前期末比資金流入と価格変動の合算
分配金変化率-20.3%前期比10口当たり分配金の変化
EPS・PER・ROIC該当なしETFのため個別株の利益指標では評価しません

数字から見ると、基準価額は小幅上昇、純資産は設定超過で拡大という組み合わせです。

ポジティブ要因

純資産の拡大

純資産は39.69億円から54.23億円へ増えました。設定口数8,676千口に対して解約口数6,060千口で、期末発行済口数は10,311千口まで増えています。

短期米国債への分散

連動対象はICE米国債1-3年指数(円ベース)です。長期債より金利感応度を抑えながら、米国債エクスポージャーを取る設計です。

基準価額の底堅さ

100口当たり基準価額は51,591円から52,595円へ上昇しました。大きな値上がりではありませんが、短期債ETFとしては安定感を確認する材料です。

リスク要因

為替ヘッジなしの円換算リスク

為替ヘッジなしのため、米国債そのものの値動きに加えてドル円の変動が基準価額に影響します。円高局面では債券価格が支えても円換算で押される場合があります。

分配金の低下

10口当たり分配金は74円から59円へ下がりました。分配だけを目的に見ると、前期より受け取り水準は低くなっています。

金利低下だけを前提にしにくい

短期債は長期債より値動きが抑えられますが、米政策金利や短期金利の見通しが変わると基準価額と分配の見え方も変わります。

財務安全性

ETFのため自己資本比率や営業CFではなく、純資産、発行済口数、資産内訳を確認します。当期末の純資産は54.23億円、主要投資資産は54.49億円で、現金・預金・その他の資産は負債控除後で△0.26億円です。資産のほぼ全体が親投資信託受益証券に投じられています。

業界動向との関連

米国債ETFは、米金利のピークアウト観測、日米金利差、為替の見方で資金の入り方が変わります。1-3年ゾーンは長期債ほどの金利低下メリットを取りにくい一方、値動きの荒さを抑えたい投資家には使いやすい位置づけです。

株価への示唆

このETFではPERによる理論株価より、基準価額、分配金、売買時のスプレッド、為替の影響を見る方が実務的です。基準価額が前期比で小幅上昇し、純資産が増えた点は支えですが、分配金は低下しました。米短期金利が高止まりする場合は分配面が意識されやすく、円高が進む場合はヘッジなしの弱さが出ます。総合判断は中立です。

今期の総括

2026年5月期は、純資産と口数が増えた一方、分配金は前期から低下しました。短期米国債ETFとしての安定感はありますが、為替ヘッジなしのため、円換算リターンはドル円次第で見え方が変わります。

来期見通し

会社予想に相当する業績予想はETFでは開示されません。次期は米短期金利、ドル円、設定・解約の方向が確認点です。分配金についても金利環境とファンド内収益に左右されるため、固定的なものとして扱わない方が安全です。

総合判断

総合判断は中立である。純資産拡大と基準価額の小幅上昇は評価できますが、分配金低下と為替ヘッジなしの円高リスクが残ります。短期米国債への分散枠として見る銘柄で、値上がり狙いを前面に出す商品ではありません。

出典

本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「MAXIS米国国債1-3年上場投信(為替ヘッジなし) 決算短信(2026年5月期)」、三菱UFJアセットマネジメント、開示日: 2026-06-15
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。