決算サマリー
| 項目 | 3Q累計実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 55.56億円 | 48.23億円 | +15.2% | 73.19億円 | 75.9% |
| 営業利益 | 6.47億円 | 7.15億円 | -9.5% | 7.31億円 | 88.5% |
| 経常利益 | 6.14億円 | 6.96億円 | -11.8% | 6.84億円 | 89.8% |
| 純利益 | 4.36億円 | 4.58億円 | -4.8% | 4.97億円 | 87.7% |
| EPS | 23.36円 | 24.59円 | -5.0% | 26.64円 | 87.7% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。工事進行や案件引き渡しのタイミングによって四半期ごとの進捗は変わります。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 見方 |
|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.6% | 前年同期14.8%から低下しています。 |
| 自己資本比率 | 48.5% | 前期末48.8%から小幅低下ですが、極端な悪化ではありません。 |
| 通期営業利益進捗 | 88.5% | 3Q時点では高めです。 |
| EPS成長率 | -5.0% | 純利益の減少とおおむね同じ方向です。 |
ポジティブ要因
売上高は55.56億円で、前年同期比+15.2%の増収です。通期売上予想73.19億円に対する進捗率は75.9%で、売上面はおおむね順調に見えます。
利益面でも、営業利益は通期予想7.31億円に対して6.47億円まで進んでおり、3Q時点の進捗率は88.5%です。会社予想が据え置かれているため、少なくとも短信上では計画未達を示す材料は出ていません。
リスク要因
気になるのは、増収なのに営業利益が前年同期比-9.5%となっている点です。営業利益率は前年同期の約14.8%から11.6%へ低下しました。建設・土木系では、売上よりも受注採算、外注費、人件費、材料費、工事進捗のズレが利益を左右します。
市場が見るのは、売上が伸びたかどうかだけではありません。利益率が戻るのか、それとも低採算案件が混じっているのか。ここを次の決算で確認したいところです。
財務安全性
総資産は126.00億円、純資産は61.71億円、自己資本比率は48.5%です。前期末の自己資本比率48.8%からは小幅低下にとどまっています。財務面は急変していませんが、工事関連では売掛債権、未成工事支出金、借入の動きも合わせて見る必要があります。
来期見通し
2026年7月期通期予想は、売上高73.19億円、営業利益7.31億円、経常利益6.84億円、純利益4.97億円です。営業利益は前期比-6.8%、経常利益は-9.8%、純利益は-4.0%の見通しです。
つまり、会社側も増収ながら利益はやや減る計画を置いています。3Q時点で利益進捗は高いものの、通期予想が据え置きである以上、下期終盤の案件進捗や費用発生を織り込んでいる可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。売上進捗と利益進捗は悪くないが、営業利益率の低下は見逃せません。次回は、通期予想を上回る余地があるのか、あるいは下期終盤に費用が出るのかを確認する局面です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年7月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、大盛工業、開示日: 2026-06-09