決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 20.26億円 | 18.39億円 | 10.2%増 | 82.50億円 | 回復 |
| 営業利益 | 3.40億円 | -0.57億円 | 黒字転換 | 4.50億円 | 進捗高い |
| 経常利益 | 3.58億円 | -0.40億円 | 黒字転換 | 5.30億円 | 改善 |
| 純利益 | 2.31億円 | -0.64億円 | 黒字転換 | 3.47億円 | 改善 |
| EPS | 29.19円 | -8.08円 | 黒字転換 | 43.79円 | 回復 |
第1四半期時点で通期営業利益予想4.50億円に対する進捗率は約75.6%と高い。ただし同社は通期業績予想を修正しており、以降の受注進捗が重要になる。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 前年同期比 | 収益回復が明確 |
| 自己資本比率 | 87.2% | 前期末85.5% | 財務安全性は高い |
| 予想PER | 約13.0倍 | 株価570円と通期EPS | 修正後利益を織り込む水準 |
数字からは、短期的な収益回復と高い自己資本比率が確認できる。一方で、受注高は15.95億円で19.5%減となった。
ポジティブ要因
PCカーテンウォール事業は売上高17.88億円で17.2%増、セグメント利益3.25億円と黒字転換した。工場稼働率の改善が売上と利益を押し上げた。
建設業界では資材高騰や人手不足が続くが、同社はコスト転嫁と稼働率改善により第1四半期の損益を大きく改善した。
リスク要因
受注高は15.95億円で前年同期比19.5%減、受注残高は84.57億円で前期末比4.9%減だった。足元の利益進捗が高くても、受注残の減少が続く場合は来期以降の売上に影響する可能性があります。
アクア事業は売上高2.22億円で25.2%減、セグメント利益15百万円で55.7%減となった。ホテルプールなどの機会はあるが、四半期ごとの案件偏重には注意が必要である。
財務安全性
総資産は125.70億円、純資産は109.60億円、自己資本比率は87.2%と高水準である。流動負債は12.82億円まで減少し、短期借入金も前期末比で減少した。財務面の余力は大きい。
業界動向との関連
建設業界は資材高騰、労務費上昇、人手不足が続き、コスト転嫁と技術者確保が課題である。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
株価への示唆
2026年5月12日11時台の株価570円と通期予想EPS43.79円を使うと、予想PERは約13.0倍である。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 10.0倍 | 43.79円 | 約438円 |
| 中立 | 13.0倍 | 43.79円 | 約569円 |
| 強気 | 16.0倍 | 43.79円 | 約701円 |
受注残が安定し、黒字転換が通期で維持される場合は上振れ余地があります。一方、受注減が続く場合は下振れる可能性があります。
今期の総括
第1四半期は、前年同期の赤字から明確に回復した。ただし、受注高と受注残の減少があるため、利益進捗だけで通期を楽観する局面ではない。
来期見通し
2026年12月期通期は売上高82.50億円、営業利益4.50億円、経常利益5.30億円、純利益3.47億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。第1四半期の黒字転換と財務安全性は評価できるが、受注高の減少が残る。次回決算では工場稼働率と受注残の回復を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示