決算サマリー(前期比)

項目当期実績前期実績増減率見方
純資産161.10億円142.20億円+13.3%ファンド規模は拡大
主要投資資産158.14億円140.12億円+12.9%株式残高が増加
現金・預金・その他資産2.96億円2.08億円+42.3%構成比は1.8%にとどまる
1口当たり基準価額1,375.83円1,245.98円+10.4%指数上昇を反映
発行済口数11,709千口11,413千口+2.6%設定超過で口数増
1口当たり分配金11円11円0.0%分配水準は横ばい

ETFのため、売上高、営業利益、EPS、会社予想の進捗率は該当しません。純資産と基準価額がそろって増え、株式比率も高い決算です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
純資産増減率+13.3%2025年10月期資金流入と基準価額上昇が重なった
基準価額変化率+10.4%2025年10月期JPXプライム150指数の上昇を反映
主要投資資産比率98.2%純資産構成株式ETFとして高い投資比率
発行済口数増減率+2.6%2025年10月期口数は小幅増加

数字から見ると、運用対象への投資比率を保ちながら純資産が拡大した内容です。

ポジティブ要因

基準価額の上昇

1口当たり基準価額は前期の1,245.98円から1,375.83円へ上昇しました。JPXプライム150指数の値動きがファンド評価を押し上げています。

株式比率の高さ

主要投資資産の構成比は98.2%です。指数連動型ETFとして、余剰現金を大きく抱えるよりも対象指数への連動を重視した状態と読めます。

純資産の拡大

純資産は142.20億円から161.10億円へ増えました。ETFでは純資産規模が一定程度あることが、継続性や売買しやすさを見る材料になります。

リスク要因

日本株の期待値変化

JPXプライム150指数は日本株の大型・中核企業への期待を反映しやすい指数です。日本株の利益期待や海外投資家の買いが弱まる場合、基準価額は下押しされます。

分配後の価格変動

当期の分配金は1口当たり11円でした。分配そのものは横ばいですが、分配後の基準価額変動と市場価格の乖離は別に確認する必要があります。

指数集中のリスク

個別企業リスクは分散されますが、指数自体の業種構成や大型株偏重は残ります。バリュー株、成長株、金融株などの市場内ローテーションには影響されます。

財務安全性

ETFの財務安全性は、負債水準と純資産規模で確認します。当期の総資産は162.67億円、負債は1.57億円、純資産は161.10億円でした。負債は限定的で、主要投資資産比率も98.2%です。企業の信用力を見る決算ではなく、ファンド資産の厚みと流動性を見る決算です。

業界動向との関連

JPXプライム150は、資本効率や市場評価を意識する日本株投資の流れと相性があります。PBR改善やROE向上への期待が続く局面では追い風になりやすい一方、日本株全体の期待が高くなりすぎると、良い指数でも短期的には利益確定売りが出やすくなります。

株価への示唆

ETFのためPERによる理論株価は算定しません。市場価格は1口当たり基準価額1,375.83円との乖離、出来高、スプレッドで評価します。日本株への資金流入が続き、JPXプライム150採用銘柄のROE改善が市場に信用される場合は評価が支えられます。逆に日本株が期待先行で買われすぎている局面では、基準価額が上がっていても市場価格は伸び悩む可能性があります。

今期の総括

今期は純資産13.3%増、基準価額10.4%上昇、分配金11円という内容でした。ETFとしては素直に良い数字ですが、投資判断では指数の今後の期待値がより重要です。

来期見通し

ETFのため会社予想はありません。来期はJPXプライム150指数の構成銘柄の業績、資本効率改善、海外投資家の日本株配分が変動要因になります。日本株の再評価が続く場合はプラス、円高や利益予想の下方修正が増える場合は基準価額の重荷になります。

総合判断

総合判断は中立である。純資産と基準価額は改善していますが、これは企業決算のような本業収益ではなく指数連動の結果です。日本株再評価に乗る商品として使いやすい一方、期待が高まった局面では乖離と短期調整を冷静に見たいETFです。

出典

本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年4月期(2025年10月11日~2026年4月10日)決算短信」、iFreeETF JPXプライム150、開示日: 2026-05-25
  • 補足市場データは使用していません。