決算サマリー

項目当期実績通期会社計画進捗率
売上高35.03億円140.21億円25.0%
営業利益6.32億円20.17億円31.3%
経常利益6.30億円20.01億円31.5%
親会社株主に帰属する四半期純利益4.25億円12.48億円34.1%
EPS40.06円117.46円34.1%

進捗率は通期会社計画に対する単純計算です。四半期ごとの稼働日数、採用時期、教育コスト、賞与・人件費の発生タイミングによって利益はぶれるため、進捗率だけで通期着地を判断するのは早計です。

注目ポイント

利益進捗が売上進捗を上回る

売上高の進捗率25.0%に対して、営業利益は31.3%、純利益は34.1%まで進んでいます。第1四半期としては利益面に余裕があり、単価や稼働率、販管費コントロールが大きく崩れていないことを示す内容です。

技術者派遣モデルでは人材投資が先行指標

アルトナーの収益力は、技術者の稼働率と単価だけでなく、採用・育成の継続力にも左右されます。短期的に利益率が高く見えても、人材採用を絞っているだけなら中期成長にはつながりません。次回以降は、技術者数や配属状況の変化を合わせて確認したいところです。

財務安全性は一定の余裕

総資産は89.10億円、純資産は51.31億円、自己資本比率は57.6%です。固定資産や在庫を大きく抱える業態ではないため、財務面は比較的読みやすい会社です。一方で、派遣先の開発需要が鈍ると稼働率に影響しやすく、景気敏感性は残ります。

リスク要因

採用・稼働率・単価のどれかが崩れるリスク

技術者派遣は、人数を増やしながら稼働率と単価を保てるかが勝負です。採用競争が激しくなれば採用費や人件費が上がり、稼働率が落ちれば利益率に直接響きます。第1四半期の利益進捗は良好ですが、同じ採算で通期を走り切れるかはまだ確認が必要です。

顧客企業の研究開発・設計投資に左右される

自動車、電機、機械、ITなどの開発投資が弱くなると、技術者需要に遅れて影響が出る可能性があります。受注環境が強い局面では利益率が出やすい一方、需要が変調すると採用計画とのズレが生じやすい点には注意が必要です。

株価への示唆

第1四半期の数字は、売上より利益進捗が強く、短期的には安心感のある内容です。ただし、市場が継続的に評価するには、通期計画に対する上振れ期待だけでなく、人材採用を続けたうえで利益率を維持できることが必要です。

現時点の見方はややポジティブ寄りの中立です。次回は売上成長、営業利益率、技術者稼働の方向がそろうかを確認します。

今期の総括

アルトナーの2027年1月期第1四半期は、売上高35.03億円、営業利益6.32億円、純利益4.25億円でした。通期計画に対して利益進捗が30%を超えており、出だしとしては堅調です。

一方で、同社の本質は「人材を増やしながら採算を落とさない」ことにあります。第1四半期の利益率だけではなく、採用・教育・稼働率を含めた持続性を次の四半期で確認したい決算です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年1月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、アルトナー、開示日: 2026-06-10
  • アルトナー 公式サイト
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。