HODL1 2345 2026年10月期第3四半期決算 売上高0.59億円(+202.0%) 営業損失: 3.03億円 現金及び預金: 0.94億円 リスク: 継続企業の不確実性 法的対応・事業再建 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高0.59億円0.19億円+202.0%非開示該当なし
EBITDA-3.03億円-3.72億円赤字縮小非開示該当なし
営業利益-3.03億円-3.73億円赤字縮小非開示該当なし
経常利益-2.76億円-3.57億円赤字縮小非開示該当なし
純利益-3.47億円-10.54億円赤字縮小非開示該当なし
EPS-18.72円-59.52円赤字幅縮小非開示該当なし

業績予想は、事業の立ち上げと環境変化が大きく合理的な算定が困難として非開示。配当は中間0円、期末予想0円、年間予想0円で、直近予想からの修正はない。

セグメント

報告セグメントはブロックチェーンサービス事業の単一セグメントで、セグメント別の売上高・利益は記載されていない。会社は、HODL(暗号資産トレジャリー)事業と、BUIDL(ブロックチェーン・AIなどの開発・コンサルティング)事業を進めている。第3四半期末の自己保有暗号資産残高は6百万円で、BUIDLではWeb3支援、ブロックチェーン関連システム、スマートコントラクト、AI経営管理エージェントの受注拡大に取り組んだ。

財務安全性

総資産は274百万円、純資産は198百万円、自己資本比率は26.1%。現金及び預金は94百万円で、前連結会計年度末の223百万円から128百万円減少した。自己資本は71百万円で、新株予約権を含む純資産との違いにも注意したい。四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していないため、営業・投資・財務の各キャッシュ・フローは評価できない。

定量評価

指標直近実績見方
営業利益率-513.8%売上規模に対して固定費・再建費用の負担が大きい状態。
自己資本比率26.1%新株予約権を含む純資産を踏まえ、現金残高と併読する。
EPS-18.72円赤字縮小でも損失は残っている。
ROIC・PER算定保留決算短信だけでは投下資本・株価の時点データが不足。

ポジティブ要因

売上高は前年同期の19百万円から59百万円へ増加し、営業損失は373百万円から303百万円へ、純損失は1,054百万円から347百万円へ縮小した。BUIDL事業では専門性の高いエンジニアの採用によって稼働体制を整え、Startale Groupや博報堂キースリーとの業務提携基本合意も進めている。

リスク要因

最大のリスクは、継続企業の前提に重要な不確実性が残ることだ。過年度の経営権紛争や不適切な取引による主要子会社・資産の喪失を背景に、資産回収と責任追及、ガバナンス再構築を続けている。営業損失と営業キャッシュ・フロー創出未達が続くなか、現金及び預金の減少、新株予約権の行使状況、係争対応、新規事業の収益化時期が今後の焦点となる。

業界動向との関連

ブロックチェーン、デジタルアセット、AI関連は成長余地がある一方、案件獲得の時期と開発人員の稼働率が収益を左右しやすい。業界の成長期待だけでなく、受注が売上・営業利益・現金に変わるまでを確認する必要がある。

株価への示唆

増収と赤字縮小は材料になるが、現在は事業の再建と資金繰りが評価の前提。次回以降、売上の増加が営業損失の縮小に続くか、現金残高が安定するか、継続企業の不確実性が後退するかを確認したい。市場データを用いた理論株価の算定は保留する。

今期の総括

第3四半期累計は、売上高0.59億円、営業損失3.03億円、経常損失2.76億円、純損失3.47億円。前年同期から赤字幅は縮小したものの、利益とキャッシュ・フローがともに安定した段階ではない。事業再建の進捗と法的対応を、業績数値と切り分けて追う局面である。

来期見通し

2026年10月期の業績予想は非開示。HODL、BUIDL、AI関連事業の成長段階にあり、合理的な予想の算定が困難としている。予想が開示されるまでは、受注実績、営業損失、現金及び預金、資金調達の状況を確認する。

総合判断

総合判断は弱気。増収・赤字縮小は改善材料だが、営業損失303百万円、現金及び預金94百万円、自己資本比率26.1%、継続企業の前提に関する重要な不確実性を踏まえると、再建の確認を先に置くべき決算である。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成している。

  • 「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、株式会社HODL1、開示日: 2026年9月14日