アウンコンサルティング(2459) 2027年5月期 第1四半期|2026年6月〜8月 売上高 4,310万円 前年同期比 13.2%減 営業損失 1,529万円 前年同期の2,303万円から縮小 確認点:新サービスの収益化、上場維持基準への適合 既存案件の終了で減収。新サービスの立ち上げ投資が続く。 kabutrack.com

決算サマリー

項目2027年5月期1Q2026年5月期1Q前年同期比・変化
売上高43.10百万円49.694百万円13.2%減
営業利益△15.299百万円△23.031百万円損失7.732百万円縮小
経常利益△16.741百万円△23.739百万円損失6.998百万円縮小
親会社株主に帰属する四半期純利益△16.813百万円△23.854百万円損失7.041百万円縮小
1株当たり四半期純利益△2.24円△3.18円損失縮小

会社は2027年5月期の連結業績予想を未定としています。合理的に予測できる段階で公表する方針で、数値計画に対する進捗率は算出できません。

セグメント

同社グループは「マーケティング事業」の単一報告セグメントです。決算短信に事業別売上高や事業別利益の内訳はありません。海外SEO、海外広告運用、多言語対応のほか、海外市場検証プランやAIO関連サービスを展開していますが、これらのサービス別損益は開示されていません。

財務安全性

8月末の総資産は6億1,200万円、純資産は2億9,100万円、自己資本比率は47.7%でした。現金及び預金は3億9,134万円で、5月末から3,027万円減少しています。第1四半期決算短信には四半期連結キャッシュ・フロー計算書がなく、営業活動による資金収支は確認できません。

業績の背景

売上高は前年同期を下回りました。会社説明では、既存案件の契約期間終了などが影響しています。一方、新規案件の獲得は順調に進んだものの、新サービスの立ち上げに伴う体制整備、サービス開発、人材育成の先行投資があり、営業損失が続きました。収益構造の見直しにより、営業損失は前年同期から773万円縮小しています。

新サービスでは、2026年6月に海外進出前の市場性検証と広告配信を組み合わせた「海外市場検証プラン」を開始。7月には日本を含む7カ国でChatGPT広告運用支援を始め、8月にはジェネラルトレーディングとの提携による中国市場向けAIOコンサルティングを開始しました。売上減が続くなか、先行投資を継続収益へつなげられるかが焦点です。

リスク要因

決算短信は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象・状況があると記載しています。会社は新サービスの早期収益化、成長分野への経営資源集中、既存事業の収益性改善などを進める方針です。同短信では、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないとしています。

また、2026年5月末時点の流通株式時価総額が東証スタンダード市場の上場維持基準に適合せず、8月21日付で改善期間入りが公表されています。新サービスの収益化だけでなく、計画に沿って流通株式時価総額などの基準を満たせるかも確認が必要です。

株価を見るうえでの確認点

赤字幅の縮小は改善材料ですが、売上高は減少し、営業損失は残っています。次の決算では、既存案件の終了による減収が一巡するか、新規案件と新サービスの売上が先行費用を吸収するかを確認したいところです。会社予想が未定のため、現時点で通期達成度を測る基準はありません。

来期見通し

2027年5月期の連結業績予想は未定です。会社は、合理的に予測できるようになった時点で公表するとしています。通期の数値計画がないため、現段階では前年同期との損失額比較と、新サービスの売上・採算に関する次回開示が判断材料になります。

総合判断

損失幅の縮小は前進ですが、売上減少と営業赤字は続いています。会社は継続企業に関する重要な不確実性はないと説明する一方、上場維持基準への適合に向けた改善期間に入っています。サービス別の採算や新サービスの売上寄与はまだ開示されておらず、今回の赤字縮小だけで収益回復が定着したとは判断できません。

まとめ

2027年5月期第1四半期は減収ながら、営業・経常・純損失はいずれも前年同期から縮小しました。赤字縮小の継続、新サービスが先行費用を吸収するか、現預金と上場維持基準への対応をあわせて追う局面です。過去の実績は決算一覧、企業情報はアウンコンサルティングの銘柄ページから確認できます。

出典

  • アウンコンサルティング株式会社「2027年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年10月14日開示。公式IRライブラリー
  • アウンコンサルティング株式会社「上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)について」、2026年8月21日開示。公式IR