決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 49.05億円 | 47.42億円 | +3.4% | 68.76億円 | 71.3% |
| 営業利益 | 0.44億円 | 0.64億円 | -30.8% | 0.91億円 | 48.4% |
| 経常利益 | 0.70億円 | 0.80億円 | -12.4% | 1.17億円 | 59.8% |
| 純利益 | -0.12億円 | 0.18億円 | 赤字転落 | 未定 | 該当なし |
| EPS | -2.82円 | 4.19円 | 赤字転落 | 未定 | 該当なし |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
四半期累計の前年同期比です。進捗率は実績を通期会社予想で除した単純計算で、季節性や利益計上時期は反映していません。
セグメント
| 報告セグメント | 売上高 | 前年同期比 | セグメント利益・損失 |
|---|---|---|---|
| オペレーション支援事業 | 30.59億円 | +2.3% | 9.80億円(+2.3%) |
| 農業支援事業 | 18.46億円 | +5.4% | △1.79億円(前年同期△1.57億円) |
売上高は2事業とも増えました。オペレーション支援は輸入青果物サプライチェーンと生鮮MDシステムが堅調で、地場野菜調達支援も既存顧客との取引拡大が寄与しました。一方、青果売場構築支援は導入店舗の拡大が計画を下回り、体制整備費用が先行しました。農業支援では有機農産物の販売は堅調でしたが、りんごの仕入コスト上昇と、さつまいもの販売ペース調整が利益を押し下げました。
財務安全性
総資産は63.78億円、純資産は36.67億円、自己資本比率は57.5%。前期末比では短期借入金が4億円増え、現金及び預金は3.86億円増加しました。四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、利益と現金収支の比較はできません。
定量評価
営業利益率は当期実績を基に算出しています。短期の前年同期比だけでは、通期の収益力や株価指標の割安・割高は判断できません。
ポジティブ要因
オペレーション支援の営業利益に相当するセグメント利益は9.80億円で2.3%増。既存顧客のシステム導入範囲拡大や業務受託料金の見直し、地場野菜調達支援の取引拡大が支えました。全社では増収を維持しています。
リスク要因
会社は2026年10月1日の業績予想修正で、一部事業に減損損失の兆候等があり、その収益への影響を現時点で合理的に見積もれないと説明しています。このため、通期の親会社株主に帰属する当期純利益予想を従来の1億4,400万円から「未定」に変更し、EPS予想も未定としました。減損の対象事業や損失額はこの開示では示されておらず、減損損失の計上が確定したという意味ではありません。予想値は算定できるようになった時点で公表する方針です。
農業支援事業は増収でも損失が前年同期の1.57億円から1.79億円へ拡大しました。りんごの仕入コストと生産体制整備、さつまいもの販売調整が重なっています。青果売場構築支援も導入の遅れにより先行費用を吸収できず、同事業の拡大速度が当面の利益変動要因です。
業界動向との関連
会社は、生鮮流通の人手不足を背景に店舗運営の省人化やAIを使った売場・棚割り提案への需要が高まっていると説明しています。農産物では高温・病害虫・鳥獣害による供給不安定化を挙げており、調達支援の需要と仕入コストの両面が業績に影響します。
株価への示唆
売上の伸びだけでなく、オペレーション支援の利益を農業支援の損失がどこまで相殺するかが評価材料です。通期予想は10月1日付で修正されました。修正後の予想に対する第3四半期時点の進捗を基準にし、未修正の従来計画と混同しない必要があります。
今期の総括
イーサポートリンクの当期は、2026年11月期第3四半期累計は売上高49.05億円(前年同期比3.4%増)に対し、営業利益は0.44億円(30.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は0.12億円でした 個別事業の構成と会社側が説明した増減要因を併せて見ると、全社利益の変化がどこから生じたかを追いやすくなります。
来期見通し
2026年11月期の通期予想は、売上高68億7,600万円、営業利益9,100万円、経常利益1億1,700万円です。通期の親会社株主に帰属する当期純利益とEPSは未定です。一部事業の減損損失の兆候等による収益への影響を合理的に見積もれないことが理由であり、営業・経常利益予想の達成度だけでは最終損益を判断できません。
総合判断
中立。オペレーション支援の増益と全社増収は下支えですが、農業支援の赤字拡大や売場構築支援の先行費用により、営業利益は減益、最終損益は赤字に転じました。次の確認点は修正後の通期予想に対する達成度と、農業支援の損失縮小です。
出典
「2026年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、イーサポートリンク、2026年10月1日。
- イーサポートリンク「2026年11月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」(2026年10月1日)