決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 純資産 | 26.61億円 | 35.83億円 | -25.7% |
| 主要投資資産 | 25.84億円 | 35.17億円 | -26.5% |
| 発行済口数 | 52千口 | 81千口 | -35.8% |
| 1口当たり基準価額 | 50,450円 | 44,193円 | +14.2% |
| 1口当たり分配金 | 503円 | 420円 | +19.8% |
| 当期純利益 | 3.89億円 | 6.65億円 | -41.6% |
基準価額と分配金は伸びました。ただし、交換による口数減少が大きく、純資産は縮小しています。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 基準価額変化率 | +14.2% | 前期末比 | 日本株指数の上昇を反映 |
| 純資産変化率 | -25.7% | 前期末比 | 口数減少の影響が大きい |
| 分配金変化率 | +19.8% | 前期比 | 1口当たり分配金の変化 |
| EPS・PER・ROIC | 該当なし | ETFのため | 個別株指標では評価しません |
数字からは、運用対象の値上がりは強い一方、ファンドへの資金は細った期と読めます。
ポジティブ要因
基準価額の上昇
1口当たり基準価額は44,193円から50,450円へ上昇しました。日本株市場の上昇を取り込んだ形です。
分配金の増加
1口当たり分配金は420円から503円に増えました。配当収入と株式市場の好調が分配面にも反映されています。
カーボン効率テーマへの分散
連動対象はS&P/JPXカーボン・エフィシェント指数です。単純な時価総額型日本株ETFとは異なり、環境効率の観点を入れた指数に連動します。
リスク要因
純資産の縮小
純資産は35.83億円から26.61億円へ減少しました。基準価額が上がっているのに純資産が減ったため、口数減少の影響がかなり大きい期です。
発行済口数の減少
発行済口数は81千口から52千口へ減りました。出来高やスプレッドの確認は欠かせません。
テーマ指数の偏り
カーボン効率指数は日本株全体と似た値動きをしつつも、業種配分や銘柄ウェイトが通常のTOPIX型ETFと異なります。テーマ性を理解せずに買うと、想定外の差が出ます。
財務安全性
ETFのため自己資本比率や営業CFではなく、純資産と資産内訳を確認します。当期末の純資産は26.61億円、株式は25.84億円、現金・預金・その他の資産は負債控除後で0.76億円です。ほぼ全体が日本株に投資されています。
業界動向との関連
日本株ETFは、海外投資家の日本株への資金流入、円相場、企業統治改革、配当や資本効率改善への期待で資金が動きます。カーボン効率テーマは環境対応を評価軸に入れますが、短期では日本株全体の地合いに左右されやすいです。
株価への示唆
ETFではPERによる理論株価は使いません。基準価額、分配金、出来高、スプレッド、指数特性を確認します。基準価額上昇と分配金増は明確なプラスですが、純資産と口数が減ったため、流動性面は慎重に見る必要があります。日本株高が続けば追い風ですが、テーマ指数として通常の日本株ETFとの差も意識されます。総合判断は中立です。
今期の総括
2026年5月期は、運用対象の値上がりが基準価額に表れた一方、ファンド規模は縮みました。成績だけなら良い期ですが、資金フローまで含めると手放しではありません。
来期見通し
ETFのため会社予想はありません。次期は日本株市場、指数構成銘柄の配当、設定・交換の動向、売買時のスプレッドが確認点です。分配金は固定ではなく、投資先株式の配当と市況に左右されます。
総合判断
総合判断は中立である。基準価額上昇と分配金増は評価できますが、純資産縮小と口数減少が重いです。日本株テーマETFとしての使い道はありますが、流動性を確認しながら扱いたい銘柄です。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「MAXISカーボン・エフィシェント日本株上場投信 決算短信(2026年5月期)」、三菱UFJアセットマネジメント、開示日: 2026-06-15