決算サマリー(前期比)

項目当期実績前期実績増減率見方
純資産674.93億円584.07億円+15.6%ファンド規模は拡大
主要投資資産662.22億円571.28億円+15.9%株式残高が増加
現金・預金・その他資産12.70億円12.78億円-0.6%構成比は1.9%
1口当たり基準価額5,723.5円4,831.8円+18.5%日経平均の上昇を反映
発行済口数11,792千口12,088千口-2.4%口数は小幅減少
1口当たり分配金37円31円+19.4%分配金は増加

ETFのため、売上高、営業利益、EPS、会社予想の進捗率は該当しません。基準価額の伸びが純資産増加を主導した決算です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
純資産増減率+15.6%2025年10月期基準価額上昇が押し上げ
基準価額変化率+18.5%2025年10月期日経平均トータルリターン指数に追随
主要投資資産比率98.1%純資産構成株式への投資比率は高い
発行済口数増減率-2.4%2025年10月期交換が設定を上回った

数字から見ると、口数は減ったものの、日経平均連動部分の上昇で純資産が増えています。

ポジティブ要因

基準価額の大幅上昇

1口当たり基準価額は前期比18.5%上昇しました。日経平均採用銘柄への資金流入や大型株優位の地合いが反映されたと考えられます。

株式比率98.1%

主要投資資産の構成比は98.1%です。現金比率が高すぎず、対象指数への連動を取りに行くETFとして見やすい構成です。

分配金の増加

1口当たり分配金は31円から37円へ増えました。年4回決算型として、分配を意識する投資家には確認しやすい材料です。

リスク要因

日経平均の値がさ株偏重

日経平均は値がさ株の影響を受けやすい指数です。半導体関連や大型グロース株の調整が強まると、ETFの基準価額も大きく振れます。

発行済口数は減少

発行済口数は12,088千口から11,792千口へ減りました。基準価額は上がっていますが、受益権の増加を伴う純粋な資金流入とは言い切れません。

分配後の価格調整

分配金が増えても、市場価格は分配落ちや指数の値動きで変わります。分配額だけを利回り的に見ると、実際の投資成果を読み違えます。

財務安全性

当期の総資産は680.50億円、負債は5.57億円、純資産は674.93億円でした。ETFとして負債は限定的で、純資産規模も大きい部類です。企業の財務安全性ではなく、日経平均への連動精度、ファンド規模、売買時の流動性を中心に確認する決算です。

業界動向との関連

日経平均連動ETFは、日本株全体のなかでも大型株、輸出株、半導体関連、指数寄与度の高い銘柄の影響を強く受けます。海外投資家の日本株配分が続く局面では追い風ですが、期待先行で買われた大型株が崩れると調整も速くなります。

株価への示唆

ETFのためPERによる理論株価は算定しません。市場価格は1口当たり基準価額5,723.5円との乖離を中心に確認します。日経平均の上昇が続く場合は評価が支えられますが、指数寄与度の高い銘柄に利益確定売りが出る場合、良い決算短信でもETF価格は鈍くなります。分配金37円は材料ですが、価格変動幅の方が投資成果への影響は大きいです。

今期の総括

今期は純資産15.6%増、基準価額18.5%上昇、分配金37円でした。日経平均連動ETFとしては良好な期間でしたが、口数は小幅減少しています。

来期見通し

ETFのため会社予想はありません。来期は日経平均採用銘柄の企業業績、為替、海外投資家の日本株買い、半導体関連株のモメンタムが主な変動要因です。大型株の期待が維持される場合は上振れ、指数寄与度の高い銘柄が崩れる場合は下振れしやすくなります。

総合判断

総合判断は中立である。純資産と基準価額は大きく伸びましたが、日経平均への指数連動商品であり、ここからは日本株大型株の期待がどこまで織り込まれているかが重要です。分配金よりも基準価額と市場価格の乖離を重視したいETFです。

出典

本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年4月期(2025年10月11日~2026年4月10日)決算短信」、iFreeETF 日経225(年4回決算型)、開示日: 2026-05-25
  • 補足市場データは使用していません。