決算サマリー(前期比)
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 純資産 | 1,058.88億円 | 776.61億円 | +36.3% | 大きく拡大 |
| 主要投資資産 | 1,030.58億円 | 757.31億円 | +36.1% | 株式残高が増加 |
| 現金・預金・その他資産 | 28.30億円 | 19.30億円 | +46.6% | 構成比は2.7% |
| 1口当たり基準価額 | 3,748.2円 | 3,202.5円 | +17.0% | TOPIX上昇を反映 |
| 発行済口数 | 28,250千口 | 24,250千口 | +16.5% | 設定超過で増加 |
| 1口当たり分配金 | 35円 | 29円 | +20.7% | 分配金も増加 |
ETFのため、売上高、営業利益、EPS、会社予想の進捗率は該当しません。基準価額と口数の両方が伸びた、ファンド規模拡大型の決算です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 純資産増減率 | +36.3% | 2025年10月期 | 規模拡大が目立つ |
| 基準価額変化率 | +17.0% | 2025年10月期 | TOPIX上昇を反映 |
| 主要投資資産比率 | 97.3% | 純資産構成 | 株式ETFとして高水準 |
| 発行済口数増減率 | +16.5% | 2025年10月期 | 資金流入を伴う拡大 |
数字から見ると、価格上昇と口数増加が同時に起きており、TOPIX連動ETFとして資金の入り方が素直です。
ポジティブ要因
純資産が1,000億円を超える規模に拡大
純資産は1,058.88億円となりました。ETFでは規模が大きいほど、継続性や流動性を確認しやすくなります。
発行済口数が増加
発行済口数は24,250千口から28,250千口へ増えました。基準価額上昇だけでなく、設定超過による資金流入も見えます。
分配金の増加
1口当たり分配金は29円から35円へ増えました。年4回決算型として、分配を重視する投資家には確認しやすい材料です。
リスク要因
TOPIX全体の期待値
TOPIXは日本株全体の企業業績、為替、金利、海外投資家の資金フローを広く反映します。日本株への期待が高くなった後は、良い数字でも上値が重くなる場面があります。
分配後の市場価格
分配金35円は前期より増えましたが、分配落ち後の市場価格は指数の値動きに左右されます。分配金だけで投資成果を判断するのは危ういです。
株式市場の下落リスク
主要投資資産比率は97.3%です。株式市場が調整すれば、基準価額も素直に下がりやすい構成です。
財務安全性
当期の総資産は1,070.52億円、負債は11.63億円、純資産は1,058.88億円でした。負債は純資産に対して限定的で、ファンド規模も十分あります。ETFでは企業の倒産リスクより、連動精度、流動性、基準価額との乖離を優先して確認します。
業界動向との関連
TOPIX連動ETFは、日本株全体への資金配分を反映しやすい商品です。PBR改善、賃上げ、企業統治改革への期待が続けば追い風ですが、円高や企業業績の下方修正が増えると、幅広い銘柄に売りが波及しやすくなります。
株価への示唆
ETFのためPERによる理論株価は算定しません。市場価格は1口当たり基準価額3,748.2円との乖離で見るのが基本です。TOPIXへの資金流入が続く場合は評価が支えられますが、すでに日本株再評価がかなり織り込まれている局面では、純資産拡大だけでさらに買われるとは限りません。売買時は出来高、スプレッド、分配落ちを合わせて確認したいところです。
今期の総括
今期は純資産36.3%増、基準価額17.0%上昇、発行済口数16.5%増という内容でした。TOPIX連動ETFとしては、価格と資金流入の両面で強い決算です。
来期見通し
ETFのため会社予想はありません。来期は日本企業の業績見通し、海外投資家の日本株配分、円相場、国内金利の変化が主な変動要因です。TOPIX全体の利益期待が維持される場合は上振れ、円高や景気減速懸念が強まる場合は下振れしやすくなります。
総合判断
総合判断は中立である。純資産1,000億円超、基準価額上昇、口数増加はポジティブです。ただ、ETFは企業業績ではなく指数連動商品であり、ここからはTOPIXの期待値が高すぎないかを見る局面です。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年4月期(2025年10月11日~2026年4月10日)決算短信」、iFreeETF TOPIX(年4回決算型)、開示日: 2026-05-25
- 補足市場データは使用していません。