iFreeETF 中国科創板50(STAR50) / 2027年2月期中間 NAVは上昇、交換超過で規模縮小 純資産 13.90億円 前期末比 -54.6% 1口NAV 3,960.5円 前期末比 +23.7% 発行済口数 35.1万口 前期末比 -63.3% 需確認:設定5万口に対し交換65.5万口 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期前期変化
主要投資資産13.76億円30.56億円-55.0%
現金・預金・その他(総資産-主要投資資産)0.17億円0.08億円+112.5%
純資産13.90億円30.61億円-54.6%
発行済口数351千口956千口-63.3%
1口当たり基準価額3,960円3,202円+23.7%
分配金中間期の支払なし直近実績は2026年2月期0円/口8月は分配決算月ではない

セグメント

ETFには事業会社の報告セグメントという概念は適用されません。当期末の資産構成は、主要投資資産13.76億円、現金・預金・その他(総資産-主要投資資産)0.17億円であり、個別銘柄や用途別の運用損益は決算短信で開示されていません。

財務安全性

ETFでは事業会社の自己資本比率よりも、総資産13.93億円、負債0.03億円、純資産13.90億円のバランスを優先して見ます。純資産の厚みと売買口数の推移が、継続性と流動性を判断する基礎になります。

定量評価

iFreeETF 中国科創板50(STAR50)はSTAR50インデックス(配当込み)に連動する投資信託証券ETFです。純資産は13.90億円、発行済口数は351千口、1口当たり基準価額は3,960円でした。期中は設定50千口に対して解約655千口が上回り、資金流出超でした。

ポジティブ要因

基準価額は23.7%上昇

中間期末の基準価額は1口3,960.5円で、2026年2月期末の3,201.9円を上回った。純資産の急減とは逆方向の動きであり、残存口数ベースでは基準価額が上昇した点を区別しておきたい。

設定後の値動きを示す開示

期中の設定は5万口、交換は65万5,000口だった。設定・交換実績が明示されており、運用対象の値動きと投資家の出入りを切り分けて追える。

指数連動の商品設計

対象は上海証券取引所の科創板銘柄で構成されるSTAR50インデックス(配当込み)。50銘柄の指数への連動を目指すため、個別銘柄を直接選ばず中国の成長株市場へ分散投資する商品設計となっている。

リスク要因

大幅な交換超過

期中は設定5万口に対し交換65万5,000口で、差し引き60万5,000口が減った。発行済口数は95万6,154口から35万1,154口へ63.3%縮小。純資産減少の中心は資金流出で、次期も同じペースが続くと市場での売買や運用規模に影響し得る。

中国テック株と為替の変動

連動対象は中国の科創板50銘柄で構成される指数を円換算したもの。現地株価に加え、人民元と円の為替変動、海外市場の取引環境も基準価額に影響する。

分配金は年1回

大和アセットマネジメントの案内では分配決算日は毎年2月10日で、直近の2026年2月期は1口0円だった。今回の中間計算期間に分配決算日はなく、分配金を受け取る商品としての期待だけで評価しないようにしたい。

業界動向との関連

STAR50は上海の科創板に上場する代表的な企業50社を対象とする指数で、国内株や米国大型テックとは市場構造も通貨も異なる。今回、基準価額は23.7%上昇した一方、口数は63.3%減った。指数の回復と投資家の資金引き揚げが同時に進んだ点は、中国株ETF全般を見る際にも分けて捉えたい。

株価への示唆

基準価額が上昇しても、交換超過が大きいままならETF市場価格の売買環境が改善したとは限らない。次の確認点は、STAR50の値動きに加え、発行済口数の減少が続くか、取引所価格と基準価額の乖離が広がらないかである。商品規模は中間期末で13.90億円まで縮小しており、売買時のスプレッドも確認したい。

今期の総括

2027年2月期中間期は純資産13.90億円、発行済口数35万1,154口、基準価額3,960.5円。基準価額は上がったが、交換超過で口数が6割強減り、純資産も半分以下となった。価格動向とファンド規模の両方に目配りが必要な半年だった。

来期見通し

ETFに企業業績の予想はない。次の半期決算では、STAR50指数の円換算値、設定・交換口数、純資産残高を確認する。資金流出が落ち着くかどうかは、基準価額の上昇とは別に判断する。分配決算日は年1回の2月である。

総合判断

総合判断は中立。基準価額の23.7%上昇は運用面の支えだが、交換超過60万5,000口、純資産54.6%減という資金フローの弱さは大きい。次の焦点は指数の上昇が続くかより、口数流出が鈍り売買のしやすさを保てるかにある。

出典