決算サマリー
| 項目 | 当期 | 前期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 主要投資資産 | 5.93億円 | 36.07億円 | -83.6% |
| 現金・預金・その他(総資産-主要投資資産) | 0.06億円 | 0.08億円 | -25.0% |
| 純資産 | 5.96億円 | 36.13億円 | -83.5% |
| 発行済口数 | 161千口 | 986千口 | -83.7% |
| 1口当たり基準価額 | 3,696円 | 3,663円 | +0.9% |
| 分配金 | 中間期の支払なし | 直近実績は2026年2月期0円/口 | 8月は分配決算月ではない |
セグメント
ETFには事業会社の報告セグメントという概念は適用されません。当期末の資産構成は、主要投資資産5.93億円、現金・預金・その他(総資産-主要投資資産)0.06億円であり、個別銘柄や用途別の運用損益は決算短信で開示されていません。
財務安全性
ETFでは事業会社の自己資本比率よりも、総資産5.99億円、負債0.02億円、純資産5.96億円のバランスを優先して見ます。純資産の厚みと売買口数の推移が、継続性と流動性を判断する基礎になります。
定量評価
iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)はGBAイノベーション100インデックス(配当込み)に連動する投資信託証券ETFです。純資産は5.96億円、発行済口数は161千口、1口当たり基準価額は3,696円でした。期中は設定50千口に対して解約875千口が上回り、資金流出超でした。
ポジティブ要因
基準価額は前期末を維持
中間期末の基準価額は1口3,696.0円で、2026年2月期末の3,663.1円から0.9%上昇した。純資産減少の大きさだけでは保有資産の価格変化を説明できず、口数流出との切り分けが欠かせない。
指数は広域の100銘柄で構成
連動対象は香港・マカオ・中国広東省の企業を含むGBAイノベーション100インデックス。単一銘柄ではなく100銘柄の値動きを反映する商品である。
数値から資金移動を把握できる
設定は5万口、交換は87万5,000口と開示された。純資産の変化を設定・交換と基準価額に分けて確認できるため、次回も資金フローを追いやすい。
リスク要因
期中の口数流出が極めて大きい
期中の交換87万5,000口に対して設定は5万口で、差し引き82万5,000口の減少。発行済口数は98万6,506口から16万1,506口へ83.7%減った。純資産も5.96億円まで縮み、解約が続けば売買の厚みや運用継続性への懸念が強まり得る。
地域・通貨への集中
香港、マカオ、中国広東省の企業を対象にする指数であり、中国圏の景気、規制、地政学要因に影響される。円換算指数のため為替の変動も基準価額に加わる。
分配金は年1回
分配決算日は毎年2月10日で、直近の2026年2月期実績は1口0円。8月の中間期に分配決算日はなく、今期中の受取分配金を前期と比較する内容ではない。
業界動向との関連
GBA100は中国広東省と香港・マカオを含む広域の株式指数で、上海科創板に絞る2628とは投資地域の切り口が異なる。中間期の基準価額はほぼ横ばいだったが、発行済口数は8割以上減少した。地域株式の値動きだけでなく、ファンドへの資金流入出を別軸で追う必要がある。
株価への示唆
市場価格の評価では、GBA100の円換算基準価額に加えて、売買スプレッドと流動性を確認したい。中間期末の純資産は5.96億円、発行済口数は16万1,506口まで縮小した。0.9%の基準価額上昇だけを材料にせず、次の決算で交換超過が止まるかを見る局面である。
今期の総括
2027年2月期中間期は純資産5.96億円、発行済口数16万1,506口、基準価額3,696.0円となった。基準価額は小幅上昇したものの、交換超過82万5,000口で純資産は83.5%減。ファンドの規模縮小が際立つ。
来期見通し
ETFのため企業業績予想はない。次回はGBA100インデックスの動き、設定・交換実績、期末純資産を確認する。とりわけ交換超過が一時的か続くのかが、基準価額とは別に見るべき点となる。分配決算日は年1回の2月である。
総合判断
総合判断は中立。基準価額は0.9%上がり、連動対象の価格は大きく崩れていない。一方、交換超過82万5,000口で純資産は83.5%減った。ファンド規模の小ささと売買条件を踏まえ、資金流出の沈静化が確認できるまでは慎重な見方が妥当だ。
出典
- 決算短信(2026年9月24日開示)
- iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)・商品情報