決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 75.33億円 | 71.56億円 | +5.3% | 79.42億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 9.27億円 | 7.58億円 | +22.3% | 7.76億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 9.58億円 | 8.46億円 | +13.3% | 7.86億円 | 該当なし |
| 純利益 | 6.57億円 | 4.02億円 | +63.5% | 5.32億円 | 該当なし |
| EPS | 652.17円 | 383.49円 | +70.1% | 528.66円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
| 区分 | 営業収益 | 前期比 | セグメント利益 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 信販事業 | 3,689百万円 | +0.6% | 938百万円 | +87.8% |
| 携帯電話事業 | 3,416百万円 | +14.4% | 261百万円 | +15.3% |
| その他(報告セグメント外) | 428百万円 | - | 49百万円 | - |
連結営業収益7,533百万円にはホテル、福祉、自社クレジット事務代行等のその他事業も含まれます。セグメント利益は連結営業利益と調整される指標です。訂正開示で信販事業の利益額が2百万円引き下げられましたが、増益幅の評価は変わりません。
財務安全性
財務安全性では、総資産425.51億円、純資産42.24億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率9.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-1.75億円、投資CF-3.39億円、財務CF-10.77億円、現金及び現金同等物の期末残高21.04億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +70.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 16.2% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は12.3%、総資産経常利益率は2.3%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業増益
営業利益は9.27億円で、前年同期比22.3%増です。増益幅に加え、営業利益率12.3%を次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は75.33億円、前年比は+5.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は9.9%、純資産は42.24億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは-1.75億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高79.42億円、営業利益7.76億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
会計利益が見えていても、営業CFが弱い場合は市場の評価は伸びにくいです。利益よりキャッシュを確認する局面で、資金繰りや運転資金の重さが残れば上値は重くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高75.33億円(+5.3%)、営業利益9.27億円(+22.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益6.57億円(+63.5%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高79.42億円、営業利益7.76億円、経常利益7.86億円、純利益5.32億円、EPS528.66円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は強気。判断の根拠は、売上高75.33億円、営業利益9.27億円、純利益6.57億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
訂正開示の反映
2026年10月1日の訂正は、信販事業のセグメント利益を940百万円から938百万円へ、前期比を88.0%増から87.8%増へ修正しました。また、連結キャッシュ・フロー計算書に投資有価証券売却収入9百万円を追加しました。投資活動によるキャッシュ・フローの合計は△339百万円のままです。連結業績の主要数値、会社予想、現金残高に変更はありません。記事中のセグメント利益とキャッシュ・フローは訂正後の内容に合わせています。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、P-トワライズ、開示日: 2026-09-14
- 「(訂正)「2026 年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、P-トワライズ、開示日: 2026-10-01