決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 695.12億円 | 635.08億円 | +9.5% | 706.04億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 9.79億円 | 2.93億円 | +233.5% | 10.14億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 7.15億円 | 1.36億円 | +422.4% | 7.36億円 | 該当なし |
| 純利益 | 1.14億円 | -3.67億円 | 黒字転換 | 0.11億円 | 該当なし |
| EPS | 10.01円 | -32.48円 | 黒字転換 | 0.99円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。次期は増収・営業増益計画ですが、純利益は0.11億円にとどまる予想です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 当期EPSと前年同期EPS | 前期赤字からの反転です。 |
| ROE | 1.7% | 決算短信の収益性指標 | 黒字化したものの、資本効率はまだ低い水準です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は1.4%、総資産経常利益率は2.2%です。営業利益は大きく改善しましたが、最終利益率はまだ薄く、M&A後の統合効果が持続するかを分けて確認します。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は9.79億円、前年比は+233.5%です。調剤薬局事業の規模拡大と運営効率化が利益改善に効いています。ただ、営業利益率は1.4%で、まだ高収益とまでは言えません。
売上規模の確認
売上高は695.12億円、前年比は+9.5%です。M&Aによる店舗数増加が売上を押し上げました。ここからは、規模拡大が営業利益と営業CFに落ちるかを見ます。
財務基盤
自己資本比率は20.3%、純資産は68.59億円です。営業CFは改善していますが、M&Aを使う成長モデルでは財務余力も同時に確認されます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは32.78億円です。営業利益の改善にキャッシュが伴った点は素直にプラスです。一方、投資CFは-19.75億円で、M&Aや出店に伴う資金負担は続きます。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高706.04億円、営業利益10.14億円です。売上と営業利益は小幅増を見込む一方、親会社株主に帰属する当期純利益は0.11億円予想です。計画を見る時は、売上前提よりも最終利益がなぜ薄いのかを先に確認したい局面です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。M&A後の統合効果、調剤報酬改定、人件費、出店・閉店コストがそろって落ち着いて初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産326.80億円、純資産68.59億円、自己資本比率20.3%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF32.78億円、投資CF-19.75億円、財務CF-1.81億円、現金及び現金同等物の期末残高60.12億円です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。今期は黒字転換と営業CF改善がそろいましたが、次期純利益予想が薄いため、市場はまだ完全には信用しにくい内容です。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高695.12億円(+9.5%)、営業利益9.79億円(+233.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益1.14億円という内容でした。前期最終赤字から黒字に戻した点は前進です。ただし、営業利益率は1.4%にとどまり、最終利益もまだ薄い。ここからは、M&A後の統合効果が一過性で終わらないかを確認する決算になります。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高706.04億円、営業利益10.14億円、経常利益7.36億円、純利益0.11億円、EPS0.99円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているか、そして最終利益の薄さが改善するかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高695.12億円、営業利益9.79億円、純利益1.14億円、営業CF32.78億円という主要数値と、自己資本比率20.3%のバランスです。黒字転換と営業CF改善は評価できますが、次期純利益予想の薄さが残るため、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「令和8年5月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ファーマライズHD、開示日: 2026-06-25