一正蒲鉾 2904 2026年6月期通期決算 売上高355.42億円(+2.8%) 営業利益: 6.11億円 売上高: 355.42億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高355.42億円345.79億円+2.8%386億円該当なし
営業利益6.11億円8.91億円-31.3%8億円該当なし
経常利益5.29億円9.07億円-41.7%8億円該当なし
純利益3.26億円7.46億円-56.3%4.80億円該当なし
EPS17.81円40.67円-56.2%26.19円該当なし

通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。

セグメント

2026年6月期は、水産練製品・惣菜、きのこ、運送・倉庫の3報告セグメントです。外部顧客向け売上高は合計355億42百万円、セグメント利益の合計は6億5百万円で、連結営業利益6億11百万円との差額は調整額です。

セグメント売上高前年同期増減率セグメント利益または損失
水産練製品・惣菜313億18百万円304億70百万円2.8%増7億51百万円
きのこ38億95百万円37億70百万円3.3%増2億47百万円の損失
運送・倉庫3億30百万円3億40百万円3.0%減1億00百万円

水産練製品・惣菜は価格改定やカニかまなどの販売数量が寄与した一方、原材料費と労務費の上昇で減益でした。きのこは増収となり、コスト削減や生産効率向上で赤字幅が縮小しました。運送・倉庫は、運送の増収増益を倉庫の減収減益が打ち消し、全体では減収減益となっています。

財務安全性

財務安全性では、総資産308.85億円、純資産150.35億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率48.5%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF22.85億円、投資CF-17.65億円、財務CF-3.30億円、現金及び現金同等物の期末残高12.56億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-56.2%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE2.2%決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は1.7%、総資産経常利益率は1.7%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は6.11億円、前年比は-31.3%です。増益そのものより、営業利益率1.7%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は355.42億円、前年比は+2.8%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は48.5%、純資産は150.35億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは22.85億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高386億円、営業利益8億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高355.42億円(+2.8%)、営業利益6.11億円(-31.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益3.26億円(-56.3%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高386億円、営業利益8億円、経常利益8億円、純利益4.80億円、EPS26.19円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高355.42億円、営業利益6.11億円、純利益3.26億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

訂正開示の反映

一正蒲鉾は2026-09-18に「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正理由は、2026年6月期決算短信の記載内容に誤りが判明したためです。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益など、決算サマリーの主要数値は訂正前後で変わっていません。

訂正箇所訂正前訂正後
連結包括利益計算書2026年6月期のその他の包括利益合計は20,935千円その他の包括利益合計は70,454千円、包括利益は371,531千円に訂正
連結キャッシュ・フロー計算書引当金の増減額の項目が入れ替わっていた役員賞与引当金と役員株式給付引当金の表示を正しい項目へ整理
セグメント情報セグメント資産の調整額は3,011,349千円、そのうちセグメント間取引消去は620,884千円セグメント間取引消去を627,014千円へ訂正。調整額の総額は変わらない

今回の訂正は、見出しとなる売上高や営業利益の修正ではありません。ただし、包括利益や財務諸表の内訳を参照する場合は、訂正後の短信を使う必要があります。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、一正蒲鉾、開示日: 2026-08-07
  • 「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、一正蒲鉾、開示日: 2026-09-18