決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 26.87億円 | 20.07億円 | +33.8% | 55.38億円 | 48.5% |
| 営業利益 | 2.98億円 | 1.25億円 | +138.2% | 4.31億円 | 69.1% |
| 経常利益 | 2.97億円 | 1.22億円 | +143.1% | 4.27億円 | 69.6% |
| 純利益 | 1.92億円 | 0.76億円 | +153.4% | 2.82億円 | 68.1% |
| EPS | 65.63円 | 25.86円 | +153.8% | 96.06円 | 68.3% |
増収率を上回る増益となり、営業利益率は前年同期の約6.2%から11.1%へ改善した。営業CFは1.01億円で、純利益1.92億円を下回った。
セグメント
報告セグメントは子育て支援事業の単一セグメントで、当中間期の売上高は26.87億円、営業利益は2.98億円。主力の紙おむつ定額サービス「手ぶら登園」では、利用者数が前期末の127,773人から177,492人へ、契約施設数が9,300施設から10,327施設へ増えた。いずれも無料キャンペーンの利用者・契約を含むため、有料顧客の純増と同一視はできない。
財務安全性
期末総資産は17.06億円、純資産は8.79億円、自己資本比率は50.9%。営業CF1.01億円、投資CFマイナス0.39億円、財務CFマイナス0.64億円で、現金同等物は8.51億円だった。売上債権の増加1.66億円が営業CFを抑える一方、仕入債務は0.86億円増加した。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +153.8% | 前年中間期比 | 純利益の伸びを上回るが、前年の利益水準も踏まえる。 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信 | 投下資本の詳細がなく、推計は行わない。 |
| PER推移 | 市場データ未確認 | 2026年10月13日時点 | 株価倍率の時系列比較は行っていない。 |
利益率は改善したが、営業CFは純利益の約半分だった。債権回収と継続課金の積み上がりを確認する必要がある。
ポジティブ要因
利用者・施設の拡大
「手ぶら登園」の利用者数は約17.7万人、契約施設は10,327施設に増えた。園を通じて利用を始めるサービスの導入先拡大が売上成長の基礎となっている。
利益率の上昇
営業利益率は前年同期比で約4.9ポイント上昇し11.1%となった。売上成長が利益に結び付いたが、利用者獲得費や配送・運営費を含む下期の採算も確認したい。
通期利益計画への進捗
営業利益の進捗率は69.1%。会社計画は据え置かれている。上期偏重の可能性もあるため、進捗率だけで通期上振れを判断することはできない。
リスク要因
無料キャンペーンを含むKPI
利用者・契約施設の公表数には無料キャンペーン分が含まれる。売上高は伸びているものの、KPIの増加が有料契約や顧客単価にどれだけ結び付くかは資料の範囲で分離できない。
営業CFは利益を下回る
純利益1.92億円に対し営業CFは1.01億円。売上債権の増加が示されており、成長に伴う運転資金の増加が続く場合、利益と現金収支の差が広がる可能性がある。
保育現場の供給制約
会社は保育士不足や待機児童など、施設運営を取り巻く課題に言及している。契約施設を拡大しても、保育所の開設・運営環境が変化すれば利用基盤に影響する可能性がある。
業界動向との関連
同社は保育施設を販売・導入経路とする子育て支援サービスを展開する。子どもの人口が減る中、利用施設数と施設あたりの利用率、周辺サービスの追加が成長を左右する。今回の短信では無料分を含む利用者数が示されており、有料利用の内訳は開示されていない。
株価への示唆
売上と利益の伸び、通期利益計画に対する進捗は強い。ただし、無料分を含むKPIと営業CFの弱さが残る。顧客単価や継続率の開示、営業CFの改善が確認できれば、利益成長の質を判断しやすくなる。観測株価を使ったPER評価は行っていない。
今期の総括
中間期は子育て支援事業の拡大を背景に増収増益となり、営業利益率も上昇した。紙おむつ定額サービスの導入施設・利用者は増加したが、無料キャンペーン分を含むため収益化の状況は別途見る必要がある。営業CFが純利益を下回った点も、成長の現金化を測る上で重要となる。
来期見通し
2027年2月期の会社予想は売上高55.38億円、営業利益4.31億円、経常利益4.27億円、純利益2.82億円で変更なし。中間期進捗率は営業利益69.1%だが、会社は見通しを維持した。中間配当は0円、期末配当予想は未定としている。
総合判断
総合判断は中立。高い増収率と利益率改善は明確だが、KPIの無料分を含む範囲と営業CFの差を確認する必要がある。契約拡大が有料利用・現金収入に結び付いているかが、次の決算での焦点となる。
出典
- 「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、BABY JOB、2026年10月13日
- BABY JOB 公式IR