決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 176.38億円 | 209.09億円 | -15.6% | 313.95億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 19.29億円 | 17.53億円 | +10.0% | 28.64億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 11.79億円 | 12.16億円 | -3.1% | 20.13億円 | 該当なし |
| 純利益 | 5.64億円 | 6.82億円 | -17.3% | 11.78億円 | 該当なし |
| EPS | 65.39円 | 80.52円 | -18.8% | 135.84円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比が非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -18.8% | 前期比 | 純利益の下方訂正を反映し、1株利益は前年を下回った。 |
| ROE | 4.1% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率は訂正前より低下した。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は10.9%、総資産経常利益率は2.1%です。売上は減少したが営業利益は増益を維持した一方、経常利益と純利益は減益へ転じている。利益改善と見るには、原価計上漏れを訂正した後の採算が続くかを見たい。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は19.29億円、前年比は+10.0%です。訂正前の20.52億円から1.23億円下方修正されたが、前年からは増益を維持した。
売上規模の確認
売上高は176.38億円、前年比は-15.6%です。売上が伸びている場合でも、利益率とキャッシュ創出が伴っているかを合わせて見る必要があります。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は22.5%、純資産は141.15億円です。財務安全性を判断する際は、利益水準だけでなく資本の厚みも確認します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは-84.99億円です。利益が出ていても運転資金や投資負担でキャッシュ創出が弱い場合、本業の持続力を慎重に見る必要があります。
需要・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高313.95億円、営業利益28.64億円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。需要、為替、原材料費、人件費、案件進捗の変化には注意が必要です。
市場評価の変動可能性
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。決算数値が改善しても、事前期待との差によって市場反応は変わる可能性があります。
財務安全性
財務安全性では、総資産624.27億円、純資産141.15億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率22.5%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-84.99億円、投資CF-15.40億円、財務CF97.57億円、現金及び現金同等物の期末残高38.95億円です。利益が出ていても営業CFが大きくマイナスであるため、不動産在庫や資金回収のタイミングは引き続き確認点です。
業界動向との関連
業界全体との比較には、同業他社の同時期決算や市場統計の確認が必要です。今回の記事では対象企業の決算短信を主資料とし、業界平均との差やシェア変化は断定せず、売上・営業利益・会社予想を中心に整理します。
株価への示唆
株価への示唆は条件付きで見る必要があります。営業利益の改善が継続し、会社予想の前提が崩れない場合は評価の下支え要因になります。一方、利益率低下や一時要因の剥落が見える場合は、評価が下振れる可能性があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高176.38億円(-15.6%)、営業利益19.29億円(+10.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益5.64億円(-17.3%)という内容に訂正されました。訂正理由はマンション原価の一部計上漏れであり、表面上の利益率だけを見て採算改善と判断するには慎重さが必要です。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高313.95億円、営業利益28.64億円、経常利益20.13億円、純利益11.78億円、EPS135.84円が示されています。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。増収増益計画であっても、需要、為替、コスト、投資負担が変われば達成難易度は変わります。
総合判断
総合判断は中立である。判断の根拠は、売上高176.38億円、営業利益19.29億円、純利益5.64億円という訂正後の主要数値と、営業CFの弱さ、自己資本比率22.5%のバランスです。次回は利益率そのものより、マンション原価管理、営業キャッシュ・フロー、来期計画の達成確度が焦点になります。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ヤマイチ、開示日: 2026-05-13
- (訂正・数値データ訂正)2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)の一部訂正について、開示日: 2026-05-25