神戸物産 3038 2026年10月期第3四半期決算 売上高4329.33億円(+5.2%) 営業利益: 313.16億円 売上高: 4329.33億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高4329.33億円4115.53億円+5.2%5665億円76.4%
営業利益313.16億円303.39億円+3.2%430億円72.8%
経常利益345.67億円382.49億円-9.6%437億円79.1%
純利益233.54億円261.99億円-10.9%295億円79.2%
EPS105.3円118.37円-11.0%133.24円79.0%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

累計売上の約96%を占める業務スーパー事業は4,158億13百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益342億85百万円(4.6%増)。仕入れコストの上昇や為替変動があったものの、価格戦略とPB商品の認知拡大が支えた。店舗は純増22店で1,144店となった。

外食・中食事業は売上高137億53百万円(13.3%増)、利益9億47百万円(12.5%増)。プレミアムカルビの2店、馳走菜の17店純増が増収に寄与。エコ再生エネルギー事業は売上高33億31百万円(4.1%減)ながら利益9億19百万円(22.5%増)、その他は売上高3,500万円、損失2,600万円(前年の1,300万円から損失拡大)だった。

報告セグメント利益の表示合計361億25百万円から全社費用等48億8百万円を控除した計算値と、連結営業利益313億16百万円には1百万円の差がある。各数値を百万円単位で表示したことによる端数差で、セグメント売上の表示合計と連結売上高にも同じく1百万円差がある。業務スーパー事業が全体を支える構図は変わらないが、収益の集中度も高い。

財務安全性

財務安全性では、総資産2862.70億円、純資産1942.23億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率61.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-11.0%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は7.2%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業増益

営業利益は313.16億円で、前年同期比3.2%増です。増益幅に加え、営業利益率7.2%を次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は4329.33億円、前年比は+5.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は61.1%、純資産は1942.23億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高5665億円、営業利益430億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高4329.33億円(+5.2%)、営業利益313.16億円(+3.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益233.54億円(-10.9%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高5665億円、営業利益430億円、経常利益437億円、純利益295億円、EPS133.24円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高4329.33億円、営業利益313.16億円、純利益233.54億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

期中レビュー完了の反映

神戸物産は2026-09-29に「「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(公認会計士等による期中レビューの完了)」を開示しました。この記事は、監査法人による期中レビューが完了した同決算短信を反映しています。業績数値の訂正を示す開示ではありません。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、神戸物産、開示日: 2026-09-11
  • 「「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(公認会計士等による期中レビューの完了)」、神戸物産、開示日: 2026-09-29