ウエルシアホールディングス 3141 / 2026年2月期 中間決算 売上高 6,787.93億円 前年同期比 +7.6% 営業利益 228.09億円 前年同期比 +20.8% 調剤 +11.2% / 物販 +6.7% 利益率改善と統合後の収益基盤を確認

決算サマリー

項目当中間期前年同期増減額前年同期比
売上高678,793百万円630,585百万円+48,208百万円+7.6%
営業利益22,809百万円18,882百万円+3,927百万円+20.8%
経常利益25,418百万円20,902百万円+4,516百万円+21.6%
親会社株主に帰属する中間純利益15,923百万円11,716百万円+4,207百万円+35.9%
1株当たり中間純利益76.62円56.65円+19.97円+35.3%

営業利益率は3.4%で、前年同期の3.0%から約0.4ポイント改善しました。売上高の伸びを営業利益の伸びが上回っています。

品目別の売上構成

区分当中間期前年同期増減額前年同期比
物販526,230百万円493,277百万円+32,953百万円+6.7%
調剤152,104百万円136,818百万円+15,286百万円+11.2%
手数料収入458百万円489百万円-31百万円-6.2%
合計678,793百万円630,585百万円+48,208百万円+7.6%

物販ではWAON POINTの利用拡大とプライベートブランドの拡販を進めました。調剤は併設店舗の増加で処方箋受付枚数が伸び、物販を上回る増収率となっています。

※同社は医薬品・調剤・化粧品等を中心とした小売事業の単一セグメントであるため、物販、調剤、手数料収入ごとの営業利益は開示されていません。

ポジティブ要因

調剤の二桁成長

調剤売上高は前年同期から152.86億円増え、1,521.04億円となりました。2025年8月末の調剤取扱店舗は2,287店で、店舗網の広がりが処方箋受付枚数の増加につながっています。

利益の伸びが売上を上回る

営業利益は前年同期比20.8%増、経常利益は21.6%増でした。店舗オペレーションの効率化と経費コントロールを進め、営業利益率も改善しています。

顧客基盤とPB商品の拡大

ウエルシアメンバーは1,409万人、プライベートブランド「からだWelcia」「くらしWelcia」の商品数は451品目となりました。ポイント会員基盤とPB拡販は、集客と粗利改善の両面で確認したい材料です。

リスク要因

店舗再編と人件費の管理

中間期は26店を出店する一方、37店を閉店し、期末店舗数は3,002店となりました。新規出店数だけでなく、既存店売上と閉店を含む店舗網の生産性を追う必要があります。ドラッグストア業界では賃上げや薬剤師確保も継続的なコスト要因です。

統合後の収益改善は今後の検証事項

ツルハホールディングスとの経営統合により、仕入れ、物流、システム、店舗運営などで効果が期待されます。ただし、統合費用や施策の実行時期もあるため、シナジーの金額と利益への反映は統合後の開示で確認が必要です。

財務安全性

2025年8月末の総資産は649,561百万円、純資産は268,109百万円、自己資本比率は40.4%でした。前期末から総資産が69,576百万円増えた主因は現金及び預金と売掛金及び契約資産の増加です。負債側では買掛金の増加が大きく、月末商戦や決済タイミングを含めた運転資金の動きを次の開示でも確認したいところです。

業績予想と上場廃止

同社はツルハホールディングスとの株式交換に伴い、2025年11月27日に上場廃止となる予定だったため、2026年2月期の通期連結業績予想を開示していません。中間配当は1株18円です。2025年12月1日付で株式交換が効力発生し、同社はツルハホールディングスの完全子会社となりました。

総合判断

中間期は増収率を上回る増益を確保し、とくに調剤の伸びと営業利益率の改善が目立ちました。一方、株式交換による上場廃止で同社単独の通期予想はなく、投資家が今後確認する対象はツルハホールディングス側の統合効果へ移ります。売上規模だけでなく、調剤の成長、PBの粗利寄与、店舗生産性、統合費用を含む利益率の推移が焦点です。

出典

投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事は公開資料を基に整理したもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。