決算サマリー(前期比)
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 純資産 | 8.30億円 | 5.59億円 | +48.5% | 規模は拡大 |
| 主要投資資産 | 4.65億円 | 2.64億円 | +76.1% | 親投資信託受益証券等が増加 |
| 現金・預金・その他資産 | 3.64億円 | 2.94億円 | +23.8% | 構成比は43.9% |
| 1口当たり基準価額 | 2,681.95円 | 2,282.96円 | +17.5% | 基準価額は大きく上昇 |
| 発行済口数 | 309千口 | 245千口 | +26.1% | 設定超過で増加 |
| 1口当たり分配金 | 10円 | 5円 | +100.0% | 分配金は倍増 |
ETFのため、売上高、営業利益、EPS、会社予想の進捗率は該当しません。基準価額、純資産、分配金がそろって増えた一方、現金等比率の高さが特徴です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 純資産増減率 | +48.5% | 2025年10月期 | 小規模ながら拡大 |
| 基準価額変化率 | +17.5% | 2025年10月期 | FTSE100と為替の影響を反映 |
| 主要投資資産比率 | 56.1% | 純資産構成 | 現金等比率が43.9%と高い |
| 発行済口数増減率 | +26.1% | 2025年10月期 | 口数は増加 |
数字から見ると、基準価額の上昇は目立ちますが、ファンド規模はまだ小さく、資産構成にも余地があります。
ポジティブ要因
基準価額の上昇
1口当たり基準価額は2,282.96円から2,681.95円へ上昇しました。英国大型株と円ベースの為替影響がプラスに働いた可能性があります。
口数と純資産の増加
発行済口数は309千口へ増え、純資産も8.30億円に拡大しました。新しいETFとして、規模が積み上がっている点は前向きです。
分配金の増加
1口当たり分配金は5円から10円へ増えました。FTSE100は配当を意識されやすい市場であり、分配実績は投資家の確認材料になります。
リスク要因
純資産規模はまだ小さい
純資産は8.30億円です。大型ETFと比べると規模は小さく、売買時の出来高、スプレッド、基準価額との乖離を丁寧に見る必要があります。
為替の影響
連動対象はFTSE 100指数の配当込み、円ベースです。英国株が横ばいでも円高が進む場合、円建ての基準価額は下押しされます。
現金等比率の高さ
現金・預金・その他資産の構成比は43.9%です。先物取引を含む商品設計上の面はありますが、投資家は連動精度を確認したいところです。
財務安全性
当期の総資産は8.33億円、負債は0.03億円、純資産は8.30億円でした。負債は小さい一方、純資産規模もまだ小さいため、財務安全性というよりも流動性と継続性の確認が中心になります。主要投資資産比率56.1%、現金等43.9%という構成も見ておきたい点です。
業界動向との関連
英国FTSE100は資源、金融、生活必需品などグローバル大型株の影響を受けやすい指数です。米国株一極集中を避けたい投資家には分散先になり得ますが、英国経済、資源価格、ポンドや円の動きが重なるため、値動きは単純ではありません。
株価への示唆
ETFのためPERによる理論株価は算定しません。市場価格は1口当たり基準価額2,681.95円との乖離を確認するのが基本です。英国大型株と円安が続く場合は評価が支えられますが、円高や資源株の調整が重なると基準価額は鈍くなります。純資産が8.30億円と小さいため、価格水準だけでなく約定しやすさも実務上は重要です。
今期の総括
今期は純資産48.5%増、基準価額17.5%上昇、分配金10円でした。数字は前向きですが、まだ小型ETFである点は割り引いて見る必要があります。
来期見通し
ETFのため会社予想はありません。来期は英国大型株の業績、資源価格、金融株、ポンドと円の為替動向が主な変動要因です。英国株への分散需要が続く場合は支えになり、円高や英国景気への警戒が強まる場合は下振れしやすくなります。
総合判断
総合判断は中立である。基準価額と純資産は大きく改善しましたが、純資産8.30億円という規模はまだ小さい。英国株分散の選択肢としては面白い一方、流動性と為替を確認して使うETFです。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年4月期(2025年10月11日~2026年4月10日)決算短信」、iFreeETF 英国FTSE100、開示日: 2026-05-25
- 補足市場データは使用していません。