決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 25.27億円 | 23.05億円 | +9.7% | 108.44億円 | 23.3% |
| EBITDA | 9.94億円 | 9.49億円 | +4.7% | 36.85億円 | 27.0% |
| 営業利益 | 8.80億円 | 8.83億円 | -0.4% | 32.50億円 | 27.1% |
| 経常利益 | 8.99億円 | 8.84億円 | +1.7% | 32.38億円 | 27.8% |
| 純利益 | 6.04億円 | 5.72億円 | +5.6% | 22億円 | 27.5% |
| EPS | 44.73円 | 42.49円 | +5.3% | 162.86円 | 27.5% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +5.3% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は34.8%、総資産経常利益率は非開示です。EBITDAは増益でしたが営業利益は微減となっており、償却費などの影響も含めて収益性を確認する必要があります。
ポジティブ要因
営業利益の変化
EBITDAは9.94億円(前年比+4.7%)を確保しました。一方、営業利益は8.80億円(同-0.4%)で、売上成長を営業増益につなげられるかが次の確認点です。
売上規模の確認
売上高は25.27億円、前年比は+9.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は85.4%、純資産は95.45億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高108.44億円、EBITDA36.85億円、営業利益32.50億円です。第1四半期の営業利益進捗率は27.1%ですが、季節性を踏まえ、増収と利益率の両立を継続できるかを見る必要があります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産110億円、純資産95.45億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率85.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高25.27億円(+9.7%)、EBITDA9.94億円(+4.7%)、営業利益8.80億円(-0.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益6.04億円(+5.6%)という内容でした。増収と最終増益を確保した一方、営業段階ではわずかに減益となっています。
来期見通し
通期見通しでは、売上高108.44億円、EBITDA36.85億円、営業利益32.50億円、経常利益32.38億円、親会社株主に帰属する当期純利益22億円、EPS162.86円が示されています。営業利益は前期比10.3%減の計画であり、増収投資と収益性のバランスが焦点です。
総合判断
総合判断は中立。売上高は伸び、通期営業利益計画に対する進捗率も27.1%ですが、営業利益は前年同期比0.4%減でした。次回は増収が営業増益につながるか、営業利益率とキャッシュ創出力を確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、PRTIMES、開示日: 2026-07-14