決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 289.92億円 | 232.37億円 | +24.8% | 605.00億〜623.00億円 | 46.5〜47.9% |
| 営業利益 | -2.09億円 | -15.92億円 | 赤字縮小 | -5.00億〜15.00億円 | 算定困難 |
| 経常利益 | -12.05億円 | -18.97億円 | 赤字縮小 | -22.00億〜-2.00億円 | 算定困難 |
| 純利益 | 5.53億円 | -21.97億円 | 黒字転換 | -32.00億〜-7.00億円 | 算定困難 |
| EPS | 10円 | -39.97円 | 黒字転換 | -57.82〜-12.65円 | 算定困難 |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-0.7%で、前年同期の-6.9%から赤字幅が縮小しました。調整後EBITDAは50.94億円ですが、経常損失は12.05億円であり、非GAAP指標と法定利益を分けて見る必要があります。
ポジティブ要因
SaaS ARRと調整後EBITDA
SaaS ARRは476.69億円(前年同期比34.2%増)、調整後EBITDAは50.94億円(同168.7%増)でした。継続収益と調整後指標は伸びていますが、営業損益はなお2.09億円の赤字です。
売上規模の確認
売上高は289.92億円、前年比は+24.8%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は28.7%、純資産は575.81億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高605.00億〜623.00億円、営業損益は5.00億円の赤字から15.00億円の黒字までと幅があります。広告宣伝費や人件費・外注費の管理次第で着地が大きく変わる計画です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産1436.26億円、純資産575.81億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率28.7%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
中間期は24.8%増収となり、営業赤字も前年同期の15.92億円から2.09億円へ縮小しました。純利益は5.53億円へ黒字転換した一方、経常損益は12.05億円の赤字です。SaaS ARRの成長を法定利益の黒字化へつなげられるかが残ります。
来期見通し
2026年11月期は売上高605.00億〜623.00億円、営業損益-5.00億〜15.00億円、経常損益-22.00億〜-2.00億円、純損益-32.00億〜-7.00億円を見込みます。営業黒字化の余地はあるものの、経常・最終損益はレンジ上限でも赤字予想です。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高289.92億円、営業利益-2.09億円、純利益5.53億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年11月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、マネーフォワード、開示日: 2026-07-13