決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 80.57億円 | 76.45億円 | +5.4% | 115億円 | 70.1% |
| 調整後EBITDA | 10.56億円 | 10.36億円 | +2.0% | 13億円 | 81.2% |
| 営業利益 | 6.61億円 | 6.22億円 | +6.2% | 8億円 | 82.6% |
| 経常利益 | 6.49億円 | 6.08億円 | +6.7% | 7.70億円 | 84.3% |
| 純利益 | 3.24億円 | 3.34億円 | -3.0% | 3.60億円 | 90.0% |
| EPS | 20.38円 | 21.11円 | -3.5% | 22.63円 | 90.1% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -3.5% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は8.2%、総資産経常利益率は非開示です。調整後EBITDAと営業利益を混同せず、最終利益までの差を確認する必要があります。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は6.61億円、前年比は+6.2%です。調整後EBITDAは10.56億円(+2.0%)で、減価償却費などを含む指標との差も確認点です。
売上規模の確認
売上高は80.57億円、前年比は+5.4%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は45.9%、純資産は47.93億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高115億円、調整後EBITDA13億円、営業利益8億円です。第3四半期までの営業利益進捗率は82.6%ですが、案件の検収時期や人材投資で利益率が振れる点は残ります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産100.34億円、純資産47.93億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率45.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高80.57億円(+5.4%)、営業利益6.61億円(+6.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益3.24億円(-3.0%)という内容でした。キャッシュレスサービスはセグメント利益が19.9%増えた一方、ソリューション事業は4.8%減益です。増収だけでなく、事業別の利益配分を見たい決算です。
来期見通し
通期見通しは、売上高115億円、調整後EBITDA13億円、営業利益8億円、経常利益7.70億円、純利益3.60億円、EPS22.63円です。第3四半期までの営業利益進捗率は82.6%、純利益は90.0%で、残る四半期の案件検収と費用計上が達成度を左右します。
総合判断
総合判断は中立。売上高80.57億円と営業利益6.61億円は増加したものの、純利益は3.24億円へ減少しました。通期営業利益に対する進捗は82.6%です。次回はデジタルサイネージの採算と、ソリューション事業の減益が戻るかを確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、G-ペイクラウドHD、開示日: 2026-07-14