決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率来期会社計画
売上高1,549億円1,452億円+6.7%1,500億円
営業利益191億円105億円+82.0%142億円
純利益166億円84億円+97.8%91億円
EPS434.78円219.77円+97.8%237.82円

営業利益率は12.3%で高水準だったが、来期計画は反動減を見込む。

定量評価

EPS成長率は97.8%増、ROEは13.7%、自己資本比率は53.7%である。営業CFは173億円の黒字、現金及び現金同等物は294億円だった。2026年5月12日観測の株価3,140円に対し、来期予想EPSでみたPERは約13.2倍である。

ポジティブ要因

大幅増益

営業利益は82.0%増で、売上成長を上回る利益改善が確認できる。

高い自己資本比率

自己資本比率は53.7%で、財務安全性は高い水準にある。

増配計画

年間配当は120円、来期は130円を予想している。

リスク要因

来期減益

会社は来期営業利益25.6%減、純利益45.3%減を見込んでいる。

市況変動

化学・農薬関連は原材料価格、為替、需要サイクルの影響を受ける。

評価水準

現在株価は来期予想EPSに対してやや高い期待を含む可能性がある。

財務安全性

総資産は2,404億円、純資産は1,292億円、自己資本比率は53.7%で高い。営業CFは173億円の黒字で、投資CFはマイナス100億円だった。財務余力はあるが、来期減益計画により利益創出力の持続性を確認する必要がある。

業界動向との関連

化学品と農薬は需要地域、原材料価格、為替の変動を受けやすい。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気8倍237.82円1,903円
中立10倍237.82円2,378円
強気12倍237.82円2,854円

現在株価は強気シナリオを上回る。減益計画が改善する場合は評価維持の可能性があるが、計画通り反動減となる場合は下振れリスクがある。

今期の総括

2026年3月期は大幅増益で着地した。利益率と財務安全性は評価できるが、来期は減益計画であり、今期利益をそのまま延長する見方は避けたい。

来期見通し

2027年3月期は売上高1,500億円、営業利益142億円、純利益91億円を計画する。売上は小幅減、利益は大幅減の見通しで、採算と市況が焦点となる。

総合判断

総合判断は中立である。今期の数字は強いが、来期の反動減と現在株価の評価水準を考えると、追加評価には減益幅の縮小が必要である。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 石原産業株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示