決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 25.08億円 | 15.86億円 | +58.1% | 90億円 | 該当なし |
| Non-GAAP総収入 | 29.95億円 | 23.22億円 | +29.0% | 102.10億円 | 該当なし |
| 営業利益 | -38.22億円 | -24.95億円 | 赤字拡大 | -8億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -37.12億円 | -18.24億円 | 赤字拡大 | -1.50億円 | 該当なし |
| 純利益 | -40.57億円 | -19.50億円 | 赤字拡大 | -2.40億円 | 該当なし |
| EPS | -65.84円 | -44.96円 | 赤字拡大 | -3.60円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 赤字拡大 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | -81.1% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-152.4%、総資産経常利益率は-30.8%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
売上成長と損失拡大
売上高は58.1%増えましたが、営業損失は38.22億円と前期の24.95億円から拡大しました。売上成長より研究開発・衛星関連投資の負担が大きい状態です。
売上規模の確認
売上高は25.08億円、前年比は+58.1%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は47.7%、純資産は69.93億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは-51.23億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
2027年5月期は売上高90億円、Non-GAAP総収入102.10億円、営業損失8億円を予想しています。売上急増を前提とする計画であり、衛星案件の進捗が遅れた場合は赤字縮小も遅れるリスクがあります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産146.09億円、純資産69.93億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率47.7%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-51.23億円、投資CF-21.17億円、財務CF78.34億円、現金及び現金同等物の期末残高47.15億円です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
会計利益が見えていても、営業CFが弱い場合は市場の評価は伸びにくいです。利益よりキャッシュを確認する局面で、資金繰りや運転資金の重さが残れば上値は重くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高25.08億円(+58.1%)に対し、営業損失38.22億円、純損失40.57億円でした。営業CFも51.23億円のマイナスです。売上より利益、利益よりキャッシュで見ると、上場後も資金消費の抑制が最優先課題です。
来期見通し
2027年5月期見通しは売上高90億円、Non-GAAP総収入102.10億円、営業損失8億円、経常損失1.50億円、純損失2.40億円、EPSマイナス3.60円です。大幅増収と赤字縮小を同時に見込むため、案件売上の計上時期と営業CFの改善が条件になります。
総合判断
総合判断は弱気。売上高は58.1%増えたものの、営業損失38.22億円、営業CFマイナス51.23億円と資金消費が大きいためです。2027年5月期の売上高90億円計画に対する受注・検収進捗と、追加資金調達の必要性を確認する局面です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年5月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、G-アクセルスペース、開示日: 2026-07-14