ファブリカホールディングス 4193 2027年3月期第1四半期決算 売上高28.12億円(+13.5%) 営業利益: 3.02億円 売上高: 28.12億円 リスク: SMS原価・顧客獲得費 オートサービスの採算 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高28.12億円24.78億円+13.5%116.30億円24.2%
営業利益3.02億円2.90億円+4.1%14億円21.6%
経常利益2.95億円2.90億円+1.6%14億円21.1%
純利益2.37億円1.90億円+24.5%9億円26.3%
EPS46.18円35.49円+30.1%175.06円26.4%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント外部顧客売上高前年同期セグメント利益前年同期
ビジネスコミュニケーション18.69億円15.71億円4.93億円4.34億円
オートモーティブプラットフォーム4.66億円4.18億円0.80億円0.79億円
オートサービス4.76億円4.89億円0.03億円0.04億円

ビジネスコミュニケーションが増収増益をけん引した一方、オートサービスは減収減益となった。3事業の利益合計5.78億円から全社費用など2.75億円を差し引き、連結営業利益は3.02億円となる。今期からAI事業をビジネスコミュニケーションへ統合しており、前年同期も変更後の区分で組み替えられている。

財務安全性

財務安全性では、総資産55.73億円、純資産37.02億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率65.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+30.1%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は10.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は3.02億円、前年比は+4.1%です。増益そのものより、営業利益率10.7%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は28.12億円、前年比は+13.5%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は65.8%、純資産は37.02億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想に対する進捗率は売上高24.2%、営業利益21.6%。ビジネスコミュニケーションの拡大に対し、SMS原価や顧客獲得費、オートサービスの低採算が続くと、売上成長ほど利益が伸びない可能性があります。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

法人向けメッセージ配信と中古車流通のデジタル化は成長余地がある一方、通信原価と販売促進費の管理が収益性を決めます。AI事業をビジネスコミュニケーションへ統合したため、今後は統合後の増収効果を同部門の利益で追う必要があります。

株価への示唆

13.5%増収に対して営業増益が4.1%にとどまった点は、成長投資と採算の見極めを要します。純利益の伸びだけでなく、主力部門の利益率とオートサービスの黒字幅が拡大するかが評価材料です。

今期の総括

ビジネスコミュニケーションとオートモーティブプラットフォームが増収をけん引しました。一方、オートサービスの利益は388万円にとどまり、全社では増収率に対して営業増益率が低い決算です。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高116.30億円、営業利益14億円、経常利益14億円、純利益9億円、EPS175.06円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。売上成長と純利益の伸びは前向きですが、営業利益率は10.7%で利益進捗は21.6%です。次回は主力部門の利益成長とオートサービスの採算改善を確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、株式会社ファブリカホールディングス、開示日: 2026-08-13