決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 78.06億円 | 73.14億円 | +6.7% | 343億円 | 22.8% |
| 営業利益 | 21.67億円 | 20.97億円 | +3.3% | 106億円 | 20.4% |
| EBITDA | 25.65億円 | 24.67億円 | +4.0% | 121億円 | 21.2% |
| 親会社所有者帰属利益 | 15.59億円 | 14.66億円 | +6.3% | 74.20億円 | 21.0% |
| EPS | 44.91円 | 42.36円 | +6.0% | 非開示 | 該当なし |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +6.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は27.8%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は21.67億円、前年比は+3.3%です。増益そのものより、営業利益率27.8%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は78.06億円、前年比は+6.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は62.9%、純資産は456.09億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高343億円、営業利益106億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産725.08億円、純資産456.09億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率62.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上収益78.06億円(+6.7%)、営業利益21.67億円(+3.3%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益15.59億円(+6.3%)という内容でした。営業利益率は27.8%と高いものの、増収率を下回る営業増益にとどまっており、費用増の中身を次回も確認したいところです。
来期見通し
通期見通しは売上収益343億円、営業利益106億円、EBITDA121億円、親会社の所有者に帰属する当期利益74.20億円です。第1四半期の進捗率は営業利益20.4%、親会社所有者帰属利益21.0%で、季節性を踏まえつつクラウド関連の伸びと費用吸収を確認します。
総合判断
総合判断は中立。売上収益78.06億円、営業利益21.67億円、親会社所有者帰属利益15.59億円はいずれも増加しましたが、通期営業利益に対する進捗は20.4%です。高い利益率を維持しながら通期17.9%増益計画へ近づけるかが次の焦点です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年2月期 1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、ウイングアーク、開示日: 2026-07-14