決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 48.00億円 | 48.35億円 | -0.7% | 40.00〜42.00億円 | — |
| 営業利益 | -3.82億円 | 3.26億円 | 赤字転落 | 4.00〜4.80億円 | 該当なし |
| 税引前利益 | -3.80億円 | 3.08億円 | 赤字転落 | 3.70〜4.50億円 | 該当なし |
| 純利益 | -5.54億円 | 1.47億円 | 赤字転落 | 2.41〜2.93億円 | 該当なし |
| EPS | -39.14円 | 10.44円 | 赤字転落 | 17.00〜20.67円 | 該当なし |
通期決算では次期予想をレンジで記載している。売上収益は40.00〜42.00億円、営業利益は4.00〜4.80億円、税引前利益は3.70〜4.50億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2.41〜2.93億円。通期実績に対する進捗率は、決算期が異なるため表示していない。
セグメント
Link-Uグループはインターネットサービス事業の単一セグメントで、当期のセグメント別損益は開示していない。2027年7月期からは、マンガプラットフォーム、コンテンツソリューション、ライフスタイルの3区分へ再編する予定で、国内外のマンガサービス、IP・システム開発、自社プロダクト・読み放題サービスを成長領域としている。
財務安全性
財務安全性では、総資産48.65億円、純資産22.89億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率47.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF6.77億円、投資CF-9.54億円、財務CF-4.29億円、現金及び現金同等物の期末残高9.53億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 赤字転落 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | -22.7% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-8%、総資産税引前利益率は-7.2%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
売上規模の確認
売上高は48億円、前年比は-0.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は47.1%、純資産は22.89億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
営業減益
営業利益は-3.82億円です。赤字が残る決算では、売上成長より固定費吸収と採算の確認が先になります。
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは6.77億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
事業再編と減損
連結子会社Romanzののれん745百万円を減損損失として計上し、Brightechとバリューコンサルティングを連結から除外、コンパスを持分法適用関連会社へ移した。再編後の継続事業で利益率を回復できるかが、次期計画の前提となる。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上収益48.00億円(-0.7%)、営業損失3.82億円、税引前損失3.80億円、親会社の所有者に帰属する当期損失5.54億円という内容でした。ここで見たいのは、売上規模ではなく営業利益の質です。のれん減損や事業再編の影響を分け、継続事業の収益力を確認する必要があります。
来期見通し
2027年7月期の予想は、売上収益40.00〜42.00億円、営業利益4.00〜4.80億円、税引前利益3.70〜4.50億円、親会社の所有者に帰属する当期利益2.41〜2.93億円、EPS17.00〜20.67円。連結範囲変更の影響を除く継続事業では増収・利益成長を見込むため、再編後の実績で検証する。
総合判断
総合判断は弱気。判断の根拠は、売上収益48.00億円、営業損失3.82億円、税引前損失3.80億円、親会社の所有者に帰属する当期損失5.54億円という決算短信上の主要数値と、のれん減損・連結範囲変更の影響です。次回は再編後の営業利益率、営業CF、海外事業の伸びを確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年7月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、Link-Uグループ、開示日: 2026-09-14