決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高10.89億円13.14億円-17.1%24.37億円44.7%
営業利益-0.11億円0.98億円赤字転落0.26億円該当なし
経常利益-0.11億円0.97億円赤字転落0.21億円該当なし
純利益-0.07億円0.73億円赤字転落0.12億円該当なし
EPS-26.93円265.47円赤字転落46円該当なし

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

アイテルは車載電装品の販売・取付を行う「ナビ男くん事業」の単一セグメントで、事業別の売上高・利益は開示していない。会社は、純正Plus upビジネスのディーラー向け販売とWeb販売がともに前年同期を下回り、法人車両ビジネスも前期の大型案件の反動で減収になったと説明する。全社売上高は1,089百万円、営業損失は11百万円。各販売経路の損益寄与は算定できない。

財務安全性

総資産14.05億円、純資産5.64億円、自己資本比率40.1%。営業キャッシュ・フローは0.41億円の流出、財務キャッシュ・フローは1.54億円の流入、期末現金は5.81億円だった。営業赤字と資金流出が同時に起きており、下期の受注回復が現金収支にも表れるかを見たい。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率赤字転落当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は-1%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

新商品の販売開始

Web販売では後付けイージークローザーキットなどの新商品を投入した。前年に好調だったカーセキュリティ関連商品の反動減を埋めるには至らなかったが、下期の販売動向を確認する材料となる。

リスク要因

販売経路の減収

純正Plus upビジネスではディーラー向け、Web経由とも前年同期を下回った。外国メーカー製輸入車の販売減と既存商品の落ち込みが続けば、固定費の吸収が難しい。

法人車両の案件反動

法人車両ビジネスは前期の大型案件の反動で減収となった。新規案件の受注時期と規模が下期の採算を左右する。

通期黒字計画と現金収支

通期営業利益予想は0.26億円だが、上期は0.11億円の営業損失、営業キャッシュ・フローも0.41億円の流出だった。計画達成には下期の利益回復だけでなく資金回収も必要となる。

業界動向との関連

外国メーカー製輸入車の販売減は、輸入車ディーラー向け電装品の需要に影響する。アイテルはディーラー、Web、法人車両の各経路を持つが、今回の開示ではいずれも前年同期を下回った。車両販売台数が回復しても、新商品の採用と取付案件の獲得が伴うかを分けて見る。

株価への示唆

中間期の営業損失と営業キャッシュ・フローの流出に対し、会社は通期黒字を見込む。下期の受注が通期予想に届くか不確実な間は、売上の戻りだけでなく営業利益率と現金収支が評価を左右する。

今期の総括

中間期は売上高1,089百万円、営業損失11百万円、中間純損失7百万円。ディーラー、Web、法人車両の各経路が減収となったが、経路別売上高は開示されていない。新商品の販売状況と大型案件の反動が収まる時期を追う。

来期見通し

2026年12月期の会社予想は売上高24.37億円、営業利益0.26億円、経常利益0.21億円、当期純利益0.12億円。中間期の営業損失0.11億円を踏まえると、下期に0.37億円程度の営業利益が必要となる。これは予想と中間実績の差額であり、会社が下期予想を別途示したものではない。

総合判断

総合判断は弱気。中間期は売上が17.1%減り、営業損益は黒字から11百万円の損失に転じた。通期黒字予想の達成には販売経路の回復と案件獲得が必要で、営業キャッシュ・フローの改善も確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)」、アイテル、開示日: 2026-08-10