BRANU 証券コード 460A 2025年10月期 第3四半期累計 営業利益率13.0%・自己資本比率29.0% 通期予想に対する進捗率 売上高 70.1% 営業利益 58.3% ✓ 売上高 14.86億円 ✓ 営業利益 1.92億円 ✓ 現預金 7.64億円 ⚠ 前年同期比較は非開示 ⚠ 営業CF計算書は未作成 ⚠ 自己資本比率は29.0% kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率通期会社予想進捗率
売上高14.86億円非開示算定不可21.21億円70.1%
営業利益1.92億円非開示算定不可3.31億円58.3%
経常利益1.90億円非開示算定不可3.28億円58.0%
四半期純利益1.34億円非開示算定不可2.37億円56.8%
EPS33.64円非開示算定不可59.44円56.6%

2024年10月期は四半期財務諸表を作成していないため、前年同期比は開示されていない。進捗率は第3四半期実績を通期会社予想で割った単純計算であり、上場時開示の予想には2025年9月までの実績が織り込まれている。

セグメント

BRANUは建設DXプラットフォーム事業の単一セグメントである。第3四半期累計の全社売上高は14.86億円、営業利益は1.92億円。会社はマッチングメディア「CAREECON」と建設業向け統合型ビジネスツール「CAREECON Plus」の利用拡大を説明したが、当期間のサービス別売上高と営業利益は開示していない。このため、サービス別の利益配分は行わない。

財務安全性

2025年7月末の総資産は10.58億円、純資産は3.06億円、自己資本比率は29.0%である。2024年10月末の19.1%から9.9ポイント改善した。流動比率は274.7%と短期支払い余力を確保し、現預金7.64億円は長短借入金4.66億円を2.98億円上回る。一方、四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されておらず、利益と現金創出の連動は確認できない。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率算定不可前年同期EPSは非開示2024年10月期は四半期財務諸表を作成していない
営業利益率13.0%売上高14.86億円売上総利益率80.8%に対し、販管費負担を吸収して黒字を確保
ROIC開示なし投下資本の詳細不足決算短信だけでの推計は行わない
PER推移市場データ未反映過去レンジ比較なし上場日当日の開示であり、評価レンジは設定しない

粗利率は高いが、人員採用、開発、営業体制の拡張で販管費が10.07億円に達している。売上の伸びだけでなく、追加投資後も営業利益率を維持できるかが数字上の焦点となる。

ポジティブ要因

営業利益率13.0%を確保

売上高14.86億円に対して営業利益1.92億円となり、営業利益率は13.0%である。売上総利益12.00億円から販管費10.07億円を吸収し、本業で利益を残した。

資本の厚みが改善

四半期純利益1.34億円の計上により、純資産は前期末比1.34億円増の3.06億円となった。自己資本比率も19.1%から29.0%へ上昇している。

建設DX需要が事業を支える

会社は建設業の人手不足と生産性向上ニーズを背景に、「CAREECON」と「CAREECON Plus」の利用が拡大したと説明している。再開発やインフラ再整備の受注環境もおおむね良好とした。

リスク要因

前年同期比較ができない

2024年10月期第3四半期の財務諸表がないため、売上高や利益のYoY成長率は算定できない。好調さの持続性を判断するには、2025年10月期通期と翌期の比較が必要になる。

キャッシュ・フローが見えない

四半期キャッシュ・フロー計算書は未作成である。現預金は借入金を上回るものの、売掛金は前期末比0.44億円増えており、利益が営業キャッシュに変わる速度は別途確認が必要である。

採用と開発の先行負担

営業、制作、開発人員の採用に加え、外部開発会社や派遣人材の利用を進めている。顧客獲得やアップセルが想定を下回る場合、固定費と外注費の増加が営業利益率を押し下げる可能性がある。

業界動向との関連

建設業界では再開発や公共工事の需要が続く一方、資材価格の高止まりと時間外労働規制が収益性・人員確保の制約となっている。この環境は建設DX需要を押し上げるが、顧客側の投資余力を弱める要因にもなる。BRANUには、利用社数の拡大と単価・継続率を同時に保つ運営が求められる。

株価への示唆

上場初日の開示であり、比較可能な市場PERや過去レンジは存在しないため、理論株価は算定しない。営業利益率13.0%と通期予想への売上進捗70.1%は評価材料になる一方、前年同期比較と営業キャッシュ・フローが欠けている。上場後の評価は、2025年10月期通期の着地と、翌期に採用・開発費を吸収できるかで変わる可能性がある。

今期の総括

第3四半期累計は売上高14.86億円、営業利益1.92億円、四半期純利益1.34億円で黒字を確保した。自己資本比率も改善したが、前年同期比較がなく、キャッシュ・フローも非開示である。数字は悪くない。ただし、成長率の検証は通期以降へ持ち越された。

来期見通し

2025年10月期通期予想は売上高21.21億円、営業利益3.31億円、経常利益3.28億円、当期純利益2.37億円。2024年10月期比ではそれぞれ50.2%増、231.3%増、239.9%増、263.1%増を見込む。サービス別予想はCAREECONが12.95億円、CAREECON Plusが8.25億円で、合計と全社売上予想の0.01億円差は百万円単位の表示差である。

総合判断

総合判断は中立である。営業利益率13.0%と自己資本比率の改善はプラスだが、前年同期比較と営業キャッシュ・フローがなく、上場後の利益再現性はまだ測れない。通期着地に続き、翌期の継続率、顧客単価、採用費、開発費が同じ方向へ動くかが次の確認点となる。

出典

  • BRANU「東京証券取引所グロース市場への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」(2025年12月1日)
  • BRANU「2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2025年12月1日)