DIC 4631 2026年12月期第2四半期決算 売上高5929.83億円(+13.3%) 営業利益: 518.50億円 売上高: 5929.83億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高5929.83億円5232.44億円+13.3%11400億円52.0%
営業利益518.50億円269.79億円+92.2%780億円66.5%
経常利益523.08億円202.95億円+157.7%730億円71.7%
純利益371.87億円130.91億円+184.1%480億円77.5%
EPS392.69円138.27円+184.0%507.99円77.3%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント外部売上高前年同期セグメント利益前年同期
パッケージング&グラフィック3,071.59億円2,687.64億円217.30億円133.66億円
カラー&ディスプレイ1,261.76億円1,132.60億円120.09億円56.65億円
ファンクショナルプロダクツ1,593.76億円1,409.08億円213.49億円108.68億円
その他2.72億円3.13億円1.23億円1.00億円

3主力セグメントがそろって増収増益となった。全社営業利益518.50億円は、セグメント利益合計から新事業・総合研究所などの全社費用33.61億円を控除した数値である。

財務安全性

財務安全性では、総資産1兆3,307.26億円、純資産5,298.17億円、自己資本比率38.3%を確認します。営業CFは420.71億円、投資CFは-179.32億円、財務CFは-275.02億円、現金及び現金同等物の期末残高は682.33億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+184.0%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は8.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は518.50億円、前年比は+92.2%です。増益そのものより、営業利益率8.7%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は5929.83億円、前年比は+13.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は38.3%、純資産は5298.17億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは420.71億円で前年同期の215.42億円から改善した。投資・財務キャッシュ・フローは支出超過であり、増益による資金創出が投資と還元をどこまで賄えるかが焦点となる。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高11400億円、営業利益780億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高5929.83億円(+13.3%)、営業利益518.50億円(+92.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益371.87億円(+184.1%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高11400億円、営業利益780億円、経常利益730億円、純利益480億円、EPS507.99円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高5929.83億円、営業利益518.50億円、純利益371.87億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、DIC、開示日: 2026-08-10