決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 175.83億円 | 167.62億円 | +4.9% | 356.40億円 | 49.3% |
| 営業利益 | 16.63億円 | 7.79億円 | +113.4% | 28.75億円 | 57.8% |
| 経常利益 | 16.82億円 | 8.00億円 | +110.3% | 28.00億円 | 60.1% |
| 純利益 | 9.11億円 | 5.52億円 | +65.1% | 17.00億円 | 53.6% |
| EPS | 5.35円 | 3.24円 | +65.1% | 9.98円 | 53.6% |
利益の伸びが売上の伸びを上回った。中間期の営業CFは7.41億円で、営業利益16.63億円との開きがあり、債権回収や納税を含む資金の動きが次の確認点となる。
セグメント
同社は個別の事業部門を開示しており、累計売上高はTOMAS 86.71億円(前年同期比3.2%増)、名門会24.70億円(4.2%増)、伸芽会31.87億円(3.0%増)、スクールTOMAS 21.71億円(18.1%増)、プラスワン教育10.68億円(2.3%増)、その他0.12億円(12.6%増)だった。スクールTOMASの伸びが相対的に大きい。区分別の売上高は百万円未満の端数を含むため、本文では百万円単位に丸めている。部門別利益はこの開示から確認できない。
財務安全性
期末総資産は226.26億円、純資産は115.16億円、自己資本比率は50.6%。営業CFは7.41億円、投資CFはマイナス8.32億円、財務CFはマイナス17.00億円で、現金同等物は期首80.81億円から期末62.89億円に減った。売上債権の増加1,106百万円と法人税等の支払い880百万円が営業CFを押し下げた。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +65.1% | 前年中間期比 | 純利益の伸びと同水準。 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信 | 投下資本の詳細がなく、推計は行わない。 |
| PER推移 | 市場データ未確認 | 2026年10月13日時点 | 株価倍率の時系列比較は行っていない。 |
中間利益は大きく伸びた一方、現金同等物は減少した。利益成長だけでなく回収と投資支出を合わせて追う必要がある。
ポジティブ要因
生徒数の増加
会社はTOMAS、名門会、伸芽会などで平均在籍生徒数が増えたと説明している。中間期の増収を支えた点は、単価変化だけでなく利用者数にも裏付けがある。
スクールTOMASの伸長
スクールTOMASの売上は21.71億円、前年同期比18.1%増だった。全社の4.9%増を上回る伸びだが、部門利益は開示されておらず、利益貢献の大きさは断定できない。
広告費の効率化
会社は広告宣伝費の効率化も増益要因に挙げた。営業利益率は前年同期の約4.6%から約9.5%へ上昇しており、効率化が継続するかが今後の採算を見る材料となる。
リスク要因
営業利益と営業CFの差
中間期の営業CFは営業利益の半分に届かなかった。売上債権の増加や納税が要因として示されており、下期に回収が進むかを確認したい。
今期配当は買収条件付きでゼロ
会社はヒューリックによる公開買付け成立を条件として、2027年2月期の期末配当予想を無配に修正した。利益成長と株主還元は別の論点として見る必要がある。
業界動向との関連
学習塾・幼児教育では在籍数が売上に直結しやすい。今回の開示は複数部門の生徒数増を増収要因に挙げており、値上げに依存した伸びかどうかだけでは説明できない。部門別利益の開示がないため、どのサービスが増益を主導したかは限定的にしか判断できない。
株価への示唆
増益率と通期営業利益進捗率57.8%は堅調だが、季節性を考慮し単純に上振れと結び付けることはできない。営業CFの回復、在籍数の維持、公開買付けに伴う資本政策の確定が株価評価を左右する論点となる。観測株価を使ったPER評価は行っていない。
今期の総括
2027年2月期中間期は、増収に加え営業利益が前年同期の2倍超となった。複数の教育サービスで生徒数が増え、広告費の効率化も寄与した。一方、現金同等物は半年で17.92億円減っており、設備投資や配当、返済を含む資金配分を営業CFと合わせて見る必要がある。
来期見通し
会社は通期予想を売上高356.40億円、営業利益28.75億円、経常利益28.00億円、純利益17.00億円で据え置いた。中間期進捗率は売上49.3%、営業利益57.8%。上期と下期の季節性を踏まえ、進捗率のみで上方修正を見込むことはできない。
総合判断
総合判断は中立。生徒数の増加と営業利益率の上昇は評価できるが、利益の伸びに対して営業CFが小さく、現金残高も減少した。下期の債権回収と利益率の維持を確認するまでは、増益の持続性を慎重に見たい。
出典
- 「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、リソー教育グループ、2026年10月13日
- リソー教育グループ IR情報