CACHD 4725 2026年12月期第2四半期決算 売上高272.41億円(+8.2%) 調整後EBITDA: 20.93億円 売上高: 272.41億円 リスク: 調整額の拡大 海外IT利益率低下 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高272.41億円251.75億円+8.2%515億円52.9%
調整後EBITDA20.93億円21.92億円-4.5%38.50億円54.4%
営業利益14.11億円16.31億円-13.5%非開示該当なし
経常利益12.74億円11.97億円+6.4%非開示該当なし
純利益19.69億円15.98億円+23.2%非開示該当なし
EPS114.35円93.53円+22.3%非開示該当なし

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

事業売上高前年同期比調整後EBITDA前年同期比
国内IT199.65億円+5.5%21.72億円+16.4%
海外IT72.75億円+16.3%9.53億円-0.6%
調整額-10.32億円
合計272.41億円+8.2%20.93億円-4.5%

国内ITはM&Aによる新規連結と研究開発部門移管によるコスト減が寄与しました。海外ITはインド子会社を中心に増収でしたが、ハードウエア販売の構成上昇で利益率が15.3%から13.1%へ低下しています。表の利益は会社が重視する調整後EBITDAであり、調整額の拡大により全体では増収減益となりました。

財務安全性

総資産は577.12億円、純資産は375.67億円、自己資本比率は63.1%です。営業CFは-0.05億円、投資CFは-16.20億円、財務CFは29.39億円、現金同等物は131.28億円。M&Aに伴う借入と投資負担が財務・投資CFに表れています。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+22.3%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は5.2%、調整後EBITDAマージンは7.7%です。営業利益が13.5%減る一方、純利益は23.2%増えており、本業と最終損益を分けて確認します。

ポジティブ要因

営業利益の変化

調整後EBITDAは20.93億円で4.5%減、営業利益は14.11億円で13.5%減でした。国内ITは改善したものの、海外ITの利益率低下と全社調整額の拡大が重荷です。

売上規模の確認

売上高は272.41億円、前年比は+8.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は63.1%、純資産は375.67億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは-0.05億円で、前年同期の-1.80億円からは改善したものの、営業利益14.11億円との開きは大きい状態です。M&A後の運転資金と利益の現金化を次回も確認します。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想は売上高515億円、調整後EBITDA38.50億円です。上期進捗はそれぞれ52.9%、54.4%ですが、営業利益以下は会社予想がないため、調整額や償却費の増加を含めて達成度を見る必要があります。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高272.41億円(+8.2%)、調整後EBITDA20.93億円(-4.5%)、営業利益14.11億円(-13.5%)、純利益19.69億円(+23.2%)でした。M&Aで規模は拡大しましたが、本業利益の減少と営業CFの低さが残るため、最終増益だけで強気には傾けません。

来期見通し

通期見通しは売上高515億円、調整後EBITDA38.50億円で据え置きです。上期は数値上5割を超えていますが、海外ITのミックス悪化と全社調整額を抑えられるかが下期達成の鍵になります。

総合判断

総合判断は中立です。国内ITの改善と通期計画への進捗は好材料ですが、調整後EBITDAと営業利益は減益、営業CFもほぼ収支均衡にとどまりました。次回は海外IT利益率、全社調整額、M&A後の営業CFを優先して確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、CACHD、開示日: 2026-08-13