楽天グループ株式会社 4755 2006年12月期通期決算 売上高2032.71億円(+56.6%) 営業利益: 291.48億円 売上高: 2032.71億円 リスク: 為替変動 人件費・労務費 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高2032.71億円1297.75億円+56.6%非開示該当なし
営業利益291.48億円348.85億円-16.4%非開示該当なし
経常利益304.06億円358.26億円-15.1%非開示該当なし
純利益27.02億円非開示-86.1%非開示該当なし
EPS212.03円19449円-98.9%非開示該当なし

通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。

セグメント

楽天グループ株式会社は2006年12月期 平成18年12月期 決算短信(連結)において、報告セグメント別の詳細損益を限定的に開示している。当期の全社売上高は2032.71億円、営業利益は291.48億円であり、事業別・サービス別の営業利益配分は決算短信からは確認できない。このため、セグメント評価では全社利益率とキャッシュ・フローの連動を優先して確認する。

財務安全性

財務安全性では、総資産12960.62億円、純資産2031.96億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率14.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-63.89億円、投資CF-519.13億円、財務CF766.14億円、現金及び現金同等物の期末残高892.19億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-98.9%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE193%決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は14.3%、総資産経常利益率は9%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

売上規模の確認

売上高は2032.71億円、前年比は+56.6%です。ただし増収でも利益が残っていません。ここはかなり冷たく見られます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は14.6%、純資産は2031.96億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

営業減益

営業利益は291.48億円で、前年同期比16.4%減です。減益要因が価格転嫁、数量、原価、人件費のどこにあるかが論点です。営業利益率は14.3%です。

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは-63.89億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高非開示、営業利益非開示です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

株価への示唆はやや冷たいです。増収でも営業利益が残らない決算は、短期資金が材料視しても長続きしにくい。会社計画の営業利益非開示に届くには、次の四半期で利益率の改善を見せる必要があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高2032.71億円(+56.6%)、営業利益291.48億円(-16.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益27.02億円(-86.1%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高非開示、営業利益非開示、経常利益非開示、純利益非開示、EPS非開示が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高2032.71億円、営業利益291.48億円、純利益27.02億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

訂正開示の反映

楽天グループ株式会社は2007-03-27に「2006年12月期 平成18年12月期決算短信(連結)及び添付資料の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正箇所訂正前訂正後
(3) 連結キャッシュ・フローの状況(記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております) 営業活動による投資活動による財務活動による現金及び現金同等物キャッシュ・フローキャッシュ・フローキャッシュ・フロー期末残高百万円百万円百万円百万円 18年12月期 △6,389 △51,913 76,614 89,219 17年12月期 △38,058 △149,565 225,426 70,700(記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております) 営業活動による投資活動による財務活動による現金及び現金同等物キャッシュ・フローキャッシュ・フローキャッシュ・フロー期末残高百万円百万円百万円百万円 18年12月期 △16,567 △41,735 76,614 89,219 17年12月期 △38,058 △149,565 225,426 70,700
20ページ / 連結財務諸表等 / 連結貸借対照表<略> 前連結会計年度当連結会計年度科目 (平成17年12月31日現在) (平成18年12月31日現在) 区分注記番号金額(百万円) 構成比金額(百万円) 構成比 % % (負債の部)<略> 前連結会計年度当連結会計年度科目 (平成17年12月31日現在) (平成18年12月31日現在) 区分注記番号金額(百万円) 構成比金額(百万円) 構成比 % % (負債の部)
27,28ページ / 連結キャッシュ・フロー計算書前連結会計年度当連結会計年度科目 (自平成 17 年 1 月 1 日 (自平成 18 年1月1日至平成 17 年 12 月 31 日) 至平成 18 年 12 月 31 日) 注記区分金額(百万円) 金額(百万円) 番号前連結会計年度当連結会計年度科目 (自平成 17 年1月1日 (自平成 18 年1月1日至平成 17 年 12 月 31 日) 至平成 18 年 12 月 31 日) 注記区分金額(百万円) 金額(百万円) 番号
※3 担保に供されている資産前連結会計年度当連結会計年度平成 17 年 12 月 31 日現在平成 18 年 12 月 31 日現在 <略> <略> (3) 差入れている有価証券の時価額 (3) 差入れている有価証券の時価額信用取引貸証券信用取引貸証券 24,339 百万円 29,514 百万円前連結会計年度当連結会計年度平成 17 年 12 月 31 日現在平成 18 年 12 月 31 日現在 <略> <略> (3) 差入れている有価証券の時価額 (3) 差入れている有価証券の時価額信用取引貸証券信用取引貸証券

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2006年12月期 平成18年12月期 決算短信(連結)」、楽天グループ株式会社、開示日: 2007-02-15
  • 「2006年12月期 平成18年12月期決算短信(連結)及び添付資料の一部訂正について」、楽天グループ株式会社、開示日: 2007-03-27