決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 85.33億円 | 81.79億円 | +4.3% | 101億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 5.22億円 | 7.52億円 | -30.5% | 8.50億円 | 該当なし |
| 税引前利益 | 4.90億円 | 7.25億円 | -32.3% | 7.90億円 | 該当なし |
| 親会社帰属利益 | 3.61億円 | 9.82億円 | -63.2% | 5.40億円 | 該当なし |
| EPS | 20.92円 | 56.58円 | -63.0% | 31.22円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
スカラは2026年6月期決算短信で報告セグメントを開示している。全社の売上収益85.33億円、営業利益5.22億円に対し、事業別の継続性と非継続事業の影響を分けて確認する必要がある。
財務安全性
財務安全性では、総資産103.79億円、純資産47.98億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率45.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-0.01億円、投資CF3.95億円、財務CF-1.72億円、現金及び現金同等物の期末残高47.33億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -19.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は6.1%。Non-GAAP営業利益は5.28億円(-6.0%)で、IFRS営業利益との差は限定的ですが、親会社帰属利益の減少幅は大きくなっています。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は5.22億円(-30.5%)。増収に対して営業減益となっており、継続事業の費用構造と事業整理の影響が論点です。
売上規模の確認
売上高は85.33億円、前年比は+4.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は45.8%、純資産は47.98億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは-0.01億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高101億円、営業利益8.50億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上収益85.33億円(+4.3%)、営業利益5.22億円(-30.5%)、親会社帰属利益3.61億円(-63.2%)という内容でした。増収を利益へつなげられず、非継続事業を含む最終利益の振れも大きい決算です。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高101億円、営業利益8.50億円、経常利益7.90億円、純利益5.40億円、EPS31.22円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は慎重。増収は支えですが、営業利益と親会社帰属利益の減少を重く見ます。次期は売上収益101億円、営業利益8.50億円へ回復できるか、営業CFと合わせて確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年6月期決算短信[IFRS](連結)」、スカラ、開示日: 2026-08-14