決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 516.22億円 | 495.11億円 | +4.3% | 2084億円 | 24.8% |
| 営業利益 | 49.53億円 | 69.79億円 | -29.0% | 272億円 | 18.2% |
| 税引前利益 | 44.45億円 | 68.02億円 | -34.7% | 260億円 | 17.1% |
| 純利益 | 24.29億円 | 48.91億円 | -50.3% | 186億円 | 13.1% |
| EPS | 21.04円 | 42.36円 | -50.3% | 161.08円 | 13.1% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
医薬品等の製造・販売が中心です。薬効別売上収益では循環器官用薬117.14億円、その他の代謝性医薬品77.29億円、中枢神経系用薬74.50億円が上位でした。全社売上収益は増えましたが、コア営業利益は64.25億円(前年同期比15.4%減)で、通常の営業利益49.53億円よりも減益幅は小さくなっています。
財務安全性
財務安全性では、総資産3689.79億円、純資産1776.53億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率48.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -50.3% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は9.6%で、前年同期の14.1%から低下しました。非経常要因を除いたコア営業利益は64.25億円(15.4%減)です。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は49.53億円で前年同期比29.0%減でした。コア営業利益も15.4%減であり、売上増が利益増につながっていません。
売上規模の確認
売上高は516.22億円、前年比は+4.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は48.1%、純資産は1776.53億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上収益2,084億円、コア営業利益296億円、営業利益272億円です。営業利益の進捗率は18.2%にとどまり、原材料費や製造コスト、非経常費用の動きが焦点です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上収益516.22億円(4.3%増)に対し、営業利益49.53億円(29.0%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益24.29億円(50.3%減)でした。コア営業利益の減少率は15.4%で、非経常要因を含む営業利益との差にも注意が必要です。
来期見通し
通期見通しは売上収益2,084億円、コア営業利益296億円、営業利益272億円、税引前利益260億円、親会社の所有者に帰属する当期利益186億円、EPS161.08円で据え置きです。
総合判断
総合判断は中立。売上収益は増えた一方、営業利益率は低下し、通期営業利益への進捗率は18.2%です。次回はコア営業利益と通常の営業利益の差が縮まるかを確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、サワイグループホールディングス、開示日: 2026-08-10