アジュバンHD 4929 2027年3月期第2四半期決算 売上高18.50億円(-0.3%) 営業損益:黒字転換(51.7万円) 売上高: 18.50億円 確認点:営業黒字の定着 下期の新商品販売 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高1,850百万円1,855百万円-0.3%4,052百万円45.7%
営業利益0.517百万円△21.896百万円黒字転換50百万円1.0%
経常利益22百万円△15百万円黒字転換52百万円42.3%
純利益32百万円15百万円+102.2%24百万円133.3%
EPS4.04円1.99円+103.0%3.09円130.7%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

同社グループは化粧品事業の単一セグメントですが、商品区分別の売上高を開示しています。中間期はスキンケア681百万円(前年同期比2.9%増)、ヘアケア1,285百万円(同0.2%増)、その他17百万円(同64.6%減)でした。売上割戻金133百万円は商品区分別に配賦されず、合計から控除されています。営業利益は51万7,000円で、商品区分別利益は開示されていません。

財務安全性

財務安全性では、総資産51.22億円、純資産41.52億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率81.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF1.71億円、投資CF-5.28億円、財務CF-1億円、現金及び現金同等物の期末残高16.74億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+103.0%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移本記事では未算出株価・EPSの時系列が必要決算短信の数値だけでは市場評価の推移を判定できません。

営業利益率は約0.03%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

売上規模の確認

売上高は18.50億円、前年比は-0.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は81.1%、純資産は41.52億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

営業減益

営業利益は51万7,000円で、前年同期の営業損失から黒字転換しました。ただし営業利益率は約0.03%にとどまり、販管費削減後も小幅黒字です。

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは1.71億円です。営業CFは1億7,000万円のプラスでした。営業活動では棚卸資産の減少や仕入債務の増加などが資金を押し上げています。投資CFは定期預金の預け入れなどで5億2,800万円のマイナスとなりました。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高40.52億円、営業利益0.50億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。会社は、第2四半期に新商品購入者への関連商品の販売が苦戦したと説明しています。下期は商品区分別の売上と販管費を合わせて確認する必要があります。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

売上高は18億5,044万円と前年同期比0.3%減でした。営業利益は51万7,000円の黒字に転換した一方、経常利益2,200万円には受取配当金や受取利息が含まれます。純利益3,200万円には税金費用のマイナス計上も影響しました。営業利益と純利益の差は、こうした営業外収益や税金費用を分けて読む必要があります。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高40.52億円、営業利益0.50億円、経常利益0.52億円、純利益0.24億円、EPS3.09円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。売上高は小幅減でしたが、営業損益は前年同期の赤字から黒字へ転換しました。黒字額が51万7,000円と小さいため、下期も営業利益を確保できるかを見極めたい内容です。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、アジュバンHD、開示日: 2026-10-21