決算サマリー
| 項目 | 2026年8月期 | 前期 | 前期比 | 2027年8月期会社予想 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,122百万円 | 3,980百万円 | 21.6%減 | 3,381百万円(8.3%増) |
| 売上総利益 | △29百万円 | 482百万円 | 黒字から赤字へ | — |
| 営業損失 | △2,316百万円 | △1,729百万円 | 赤字拡大 | △510百万円 |
| 経常損失 | △2,310百万円 | △1,719百万円 | 赤字拡大 | △505百万円 |
| 親会社株主帰属純損失 | △2,302百万円 | △2,117百万円 | 赤字拡大 | △542百万円 |
セグメント
会社はクラウドサービス事業の単一セグメントとしており、セグメント別損益は開示していない。事業別の定性説明では、リセールとマネージドサービスは堅調だった一方、前年の大型案件終了でプロジェクト型サービスが減収となり、SaaSも前年を下回った。「Sovereign GaiXer」と医療AIの売上は計画未達。個別サービスの売上額・利益額は開示されていない。
オンプレミス型「Sovereign GaiXer」は当期中に製品化し、埼玉県草加市で自治体初の導入が始まった。クラウド版「GaiXer」はISMAP-LIUに登録され、「AI医事課長」は2026年7月時点で10医療機関に導入。採用事例は出たが、現時点で全社損失を補う売上規模には至っていない。
財務安全性と資金繰り
総資産は2,381百万円、純資産1,862百万円、自己資本比率78.1%。現金及び現金同等物は1,202百万円と前期末の3,085百万円から減少した。営業CFは△2,239百万円で、前期の△1,047百万円から赤字幅が拡大。営業損失と営業CF赤字が続くなか、会社は継続企業の前提に重要な不確実性があると明記している。
来期見通しと計画の前提
2027年8月期は売上高3,381百万円、営業損失510百万円、純損失542百万円を計画する。販管費は1,285百万円(前期比43.8%減)を見込む。顧客へのサービス提供に直接関連するクラウド利用料・業務委託費の一部を売上原価へ移す費用区分変更があるため、販管費だけの前年差では削減効果を測れない。売上原価と販管費の合計では約5,438百万円から約3,891百万円へ約28%減を計画する。
会社は採用抑制、組織・営業体制の見直し、Sovereign GaiXerと医療AIへの注力を掲げる。計画には販売体制の立ち上げと受注・納品の進捗が必要で、費用削減が実績に表れるかも確認点だ。
総合判断
総合判断は弱気。新サービスの採用例は出ているものの、通期は売上総損失、23億円超の営業赤字、営業CF赤字となり、会社自身が継続企業に重要な不確実性を認めた。翌期計画は赤字縮小を見込むが、受注の売上化、粗利益の回復、資金流出の鈍化がそろうまでは不確実性が大きい。
出典
- FIXER「2026年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年10月14日公表、IR情報)。