決算サマリー

項目第1四半期実績前年同期増減率通期会社計画
売上高5,380億円4,996億円+7.7%22,000億円
営業利益385億円258億円+48.9%1,500億円
親会社帰属利益228億円66億円+243.8%770億円
EPS107.73円31.35円+243.6%363.12円

第1四半期の通期営業利益計画に対する進捗率は約25.6%である。

定量評価

EPS成長率は243.6%増、親会社所有者帰属持分比率は49.9%である。ROEは短信トップでは未開示だが、利益回復により改善方向と考えられる。2026年5月12日観測の株価6,219円に対し、通期予想EPSでみたPERは約17.1倍である。

ポジティブ要因

営業利益の大幅改善

営業利益は48.9%増となり、売上成長を上回る増益だった。

純利益の回復

親会社帰属利益は228億円で、前年同期から大きく改善した。

通期進捗

第1四半期時点の営業利益進捗率は約25.6%で、通期計画に対して標準的な出だしである。

リスク要因

市況変動

ガラス、電子、化学品は需要サイクルと価格変動の影響を受ける。

為替影響

海外売上比率が高く、為替レートが利益を押し上げる場合も押し下げる場合もある。

四半期偏重

第1四半期だけで通期達成を断定することはできない。

財務安全性

資産合計は2兆9,955億円、資本合計は1兆7,195億円、親会社所有者帰属持分比率は49.9%で中高位の水準である。大型素材メーカーとして投資負担は大きいが、資本厚みは確認できる。

業界動向との関連

素材業界は建築、自動車、電子部品、化学品需要に連動する。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気14倍363.12円5,084円
中立17倍363.12円6,173円
強気20倍363.12円7,262円

現在株価は中立シナリオに近い。素材市況が想定より強い場合は上振れ余地があるが、需要や為替が悪化する場合は下振れる可能性がある。

今期の総括

第1四半期は増収大幅増益で、通期計画に対して順調な出だしである。ただし素材企業は四半期ごとの市況変動が大きく、継続確認が必要である。

来期見通し

2026年12月期通期は売上高2兆2,000億円、営業利益1,500億円、親会社帰属利益770億円を計画する。第2四半期累計は売上高1兆700億円、営業利益600億円の見通しである。

総合判断

総合判断は中立である。第1四半期は良好だが、株価は通期回復を一定程度織り込む。次の焦点は第2四半期で営業利益進捗が維持されるかである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • AGC株式会社「2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、2026年5月12日開示