石塚硝子 2027年3月期 中間決算 売上横ばい、営業減益 2026年3月21日〜9月20日 売上高 307.96億円 前年同期比 +0.1% 営業利益 24.46億円 前年同期比 -15.9% プラスチック容器の減収とコスト上昇が利益を圧迫 kabutrack.com

決算サマリー

項目2027年3月期中間期2026年3月期中間期前年同期比
売上高307億96百万円307億69百万円+0.1%
営業利益24億46百万円29億9百万円-15.9%
経常利益25億6百万円26億33百万円-4.8%
親会社株主に帰属する中間純利益18億97百万円17億92百万円+5.8%
EPS454.38円427.80円+6.2%

売上高は前年同期から27百万円増えた一方、営業利益は463百万円減りました。売上高営業利益率は前年同期の9.46%から7.94%へ低下しています。純利益には遊休地の売却益291百万円が含まれ、本業の営業利益とは分けて見たい内容です。

セグメント

事業売上高前年同期比セグメント利益
包装容器関連(合計)188億33百万円-2.4%17億32百万円
└ ガラスびん53億64百万円-1.4%2億63百万円
└ 紙容器48億29百万円+2.0%2億80百万円
└ プラスチック容器86億39百万円-5.4%11億89百万円
ハウスウェア関連69億37百万円+5.4%3億5百万円
産業マテリアル関連21億31百万円-5.5%3億82百万円
その他28億93百万円+10.2%25百万円

※決算短信は百万円未満を切り捨てて表示しているため、内訳の単純合計と連結数値には端数差があります。

包装容器関連では、天候不順によるPETボトル用プリフォームの受注減などでプラスチック容器が前年同期比5.4%減でした。紙容器は出荷が堅調で、価格改定も寄与し2.0%増。ハウスウェアは企業向け景品案件や国内外の陶磁器受注が支えとなり5.4%増でした。産業マテリアルは抗菌剤の出荷減や調理器具向けガラストッププレートの品種構成変化で減収です。

利益の見方

会社は企業活動におけるさまざまなコスト上昇を営業減益の要因として説明しています。営業利益は15.9%減ったものの、経常利益の減少は4.8%にとどまりました。親会社株主に帰属する中間純利益は遊休地売却益の計上もあり5.8%増えています。したがって、純利益の増加だけから本業の採算改善を読み取ることはできません。

財務とキャッシュ・フロー

総資産は前期末比30億73百万円増の1,030億68百万円、純資産は30億41百万円増の423億33百万円となり、自己資本比率は37.8%から39.5%へ上がりました。現金及び現金同等物は前期末から13億30百万円増え、42億74百万円です。

営業キャッシュ・フローは51億16百万円の収入で、前年同期の53億15百万円から減少しました。売上債権の増加が資金の減少要因とされる一方、税引前利益、減価償却費、仕入債務の増加が資金を押し上げています。投資キャッシュ・フローは有形固定資産の取得などで21億69百万円の支出、財務キャッシュ・フローは長期借入金や長期未払金の返済などで16億57百万円の支出でした。会社は2,000百万円のコミットメントライン契約を締結しています。

通期予想と配当

2027年3月期の会社予想は、売上高620億円(前期比4.2%増)、営業利益35億円(同15.9%減)、経常利益32億円(同17.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益21億50百万円(同17.9%減)で、いずれも修正はありません。中間期の営業利益は通期予想に対して69.9%ですが、季節性や下期のコストを反映しない単純な進捗率であり、達成を示すものではありません。

年間配当予想も1株72円で据え置かれました。前期実績は70円です。利益予想が減益であるなか、下期に営業利益をどこまで積み上げるかが、通期計画と配当予想をみる上での確認点になります。

総合判断

評価は中立です。売上高は横ばいを維持しましたが、プラスチック容器の落ち込みとコスト上昇で営業利益が減少しました。純利益の増加には固定資産売却益が寄与しており、利益の中身は営業段階と分けて捉える必要があります。次の開示では、容器分野の出荷動向、コスト上昇の影響、会社計画に沿った下期の営業利益の回復を確認したいところです。

出典

  • 石塚硝子株式会社「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年10月22日開示
  • 石塚硝子 公式IR