日電硝 5214 2026年12月期第1四半期決算 売上高751億円(+0.3%) 営業利益: 64.81億円 売上高: 751億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高751億円748.47億円+0.3%3200億円23.5%
営業利益64.81億円78.97億円-17.9%330億円19.6%
経常利益89.68億円61億円+47.0%330億円27.2%
純利益83.33億円50.08億円+66.4%230億円36.2%
EPS111.48円62.47円+78.5%307.69円36.2%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

日電硝の報告セグメントはガラス事業単一であり、決算短信ではセグメント情報の記載を省略している。一方で、製品別売上高として「電子・情報」と「機能材料」の内訳を開示している。

区分当期売上高前年同期増減構成比営業利益
電子・情報430億円406億円+23億円(+6%)57%非開示
機能材料320億円342億円-21億円(-6%)43%非開示
合計751億円748億円+2億円(+0%)100%64.81億円(全社)

電子・情報ではディスプレイ事業の堅調な需要が続き、電子デバイス事業もデータセンター向け製品が好調だった。ただし半導体向け製品の事業環境は厳しく、電子デバイス全体は前年同期並みにとどまった。機能材料では複合材事業と医療事業が減収となり、耐熱・建築事業は前年同期並みだった。製品別営業利益は非開示で、全社営業利益の減少はディスプレイ事業の全電気溶融設備への転換・定期修繕費用、医療事業のマレーシア子会社設備立ち上げ費用が重い。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+78.5%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は非開示、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は64.81億円、前年比は-17.9%です。増益の場合は本業の採算改善が示唆されますが、減益の場合はコストや販売環境を追加確認する必要があります。

売上規模の確認

売上高は751億円、前年比は+0.3%です。売上が伸びている場合でも、利益率とキャッシュ創出が伴っているかを合わせて見る必要があります。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は71.4%、純資産は4975.38億円です。財務安全性を判断する際は、利益水準だけでなく資本の厚みも確認します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益が出ていても運転資金や投資負担でキャッシュ創出が弱い場合、本業の持続力を慎重に見る必要があります。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想は売上高3200億円、営業利益330億円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗の変化には注意が必要です。

市場評価の変動可能性

市場が見るのは、売上より利益率、利益よりキャッシュの裏付けです。修繕費、構造改革費用、為替差益のどれが利益を動かしたかを分けて確認したい局面です。

財務安全性

財務安全性では、総資産6922.19億円、純資産4975.38億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率71.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

業界全体との比較には、同業他社の同時期決算や市場統計の確認が必要です。今回の記事では対象企業の決算短信を主資料とし、業界平均との差やシェア変化は断定せず、売上・営業利益・会社予想を中心に整理します。

株価への示唆

株価への示唆は条件付きで見る必要があります。営業利益の改善が継続し、会社予想の前提が崩れない場合は評価の下支え要因になります。一方、利益率低下や一時要因の剥落が見える場合は、評価が下振れる可能性があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高751億円(+0.3%)、営業利益64.81億円(-17.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益83.33億円(+66.4%)という内容でした。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて確認することが重要です。本業の収益力とは異なる要因が含まれていないかを確認する必要があります。

来期見通し

通期見通しでは、売上高3200億円、営業利益330億円、経常利益330億円、純利益230億円、EPS307.69円が示されています。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。増収増益計画であっても、販売数量、為替、コスト、投資負担が変われば達成難易度は変わります。

総合判断

総合判断は中立である。判断の根拠は、売上高751億円、営業利益64.81億円、純利益83.33億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、EPS、ROIC、PERの追加確認が焦点になります。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、日電硝、開示日: 2026-04-30