エム・デー・ビー 5594|2026年4月期 通期決算 売上高 23.56億円 営業利益 1.76億円|純利益 1.05億円 情報ソリューション事業のみ DX需要と人材育成が成長の前提 営業CFは訂正後 0.94億円 初連結で前年比較は限定的 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率次期会社予想進捗率
売上高23.56億円--28.46億円該当なし
営業利益1.76億円--2.09億円該当なし
経常利益1.87億円--2.13億円該当なし
親会社株主に帰属する当期純利益1.05億円--1.35億円該当なし
EPS105.49円--134.64円該当なし

同社は2026年4月期から連結財務諸表を作成しているため、前年同期との単純比較はできない。通期記事の会社計画欄には2027年4月期予想を置いており、進捗率は該当なしとした。

セグメント

エム・デー・ビーの報告セグメントは情報ソリューション事業のみで、その他の事業セグメントは開示の重要性が乏しいため記載が省略されている。したがって、セグメント別の売上高や営業利益を配分して読む局面ではない。2026年4月期は全社売上高23.56億円、営業利益1.76億円で、既存顧客との関係強化、教育・採用を通じた人材確保、株式会社ファンタスの子会社化が今後の取引規模拡大の前提になる。

財務安全性

総資産は14.38億円、純資産は6.25億円、自己資本比率は43.5%だった。現金及び預金は6.74億円、現金及び現金同等物の期末残高は6.52億円で、PRO Market銘柄としては手元流動性を一定程度確保している。一方、負債合計は8.13億円あり、退職給付に係る負債や買掛金もあるため、利益よりも営業CFの継続性を確認したい。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS105.49円2026年4月期実績次期予想EPS134.64円に対し、利益成長の前提を確認する
自己資本比率43.5%2026年4月期末財務安全性は中位だが、資金繰りは営業CFと投資負担で見る
営業利益率7.5%売上高23.56億円に対する営業利益率人材採用・教育コストを吸収できるかが焦点
ROE約16.9%純利益1.05億円、期末純資産6.25億円からの簡易計算期末純資産を使った概算のため、継続比較には注意が必要

数字だけを見ると利益率は悪くない。ただし、当期から連結化されたため、前年との伸びよりも次期に同じ収益性とキャッシュを保てるかが評価軸になる。

ポジティブ要因

情報ソリューション需要の継続

会社はDX化の促進により情報通信産業の市場規模拡大が続くと見ている。売上高23.56億円に対し営業利益1.76億円を確保しており、需要が利益に落ちている点は確認できる。

ファンタス子会社化による規模拡大余地

2025年12月末に株式会社ファンタスを子会社化した。会社は翌期以降の取引規模拡大を狙っており、2027年4月期は売上高28.46億円、営業利益2.09億円を予想している。

営業CFは訂正後も黒字

訂正後の営業キャッシュ・フローは0.94億円の収入だった。売上債権の増加は重いが、税金等調整前当期純利益1.53億円を背景に黒字を維持している。

リスク要因

人材不足と採用コスト

同社は人材育成と採用を成長原資としている。情報通信分野では人材不足に起因するコスト増加が見込まれており、採用単価や外注費の上昇は営業利益率を押し下げる可能性がある。

初連結で比較材料が少ない

2026年4月期から連結財務諸表を作成しているため、前年の連結実績との比較がない。市場が強く評価するには、次期以降に売上、利益、営業CFが同じ方向で伸びる確認が必要になる。

投資CFの訂正で資金流出額が拡大

2026年7月28日の訂正で投資CFは-0.34億円から-0.41億円へ修正された。子会社株式取得や投資有価証券関連の動きがあり、成長投資の回収が遅れると手元資金の見え方はやや重くなる。

業界動向との関連

DX需要は追い風だが、情報サービス企業にとっては案件獲得だけでなく人材確保が収益を左右する。人件費と外注費が上がる局面では、売上成長がそのまま利益成長になるとは限らない。エム・デー・ビーの場合、次期予想の営業利益率が7%台を維持できるかが業界環境との接点になる。

株価への示唆

PRO Market銘柄で流動性や投資家層が限られやすいことを考えると、単年度の黒字だけで強い再評価を期待するのは早い。売上高28.46億円、営業利益2.09億円という次期計画は増収増益だが、初連結後の比較可能性がまだ薄い。株価を見るうえでは、会社計画の達成度、営業CFの黒字継続、ファンタス子会社化後の利益貢献がそろうかを待つ局面だ。

今期の総括

2026年4月期は売上高23.56億円、営業利益1.76億円、純利益1.05億円で着地した。情報ソリューション事業に絞ったシンプルな収益構造だが、連結初年度で比較軸が少ない。数字は黒字。問題は、この利益率を次期も維持できるかだ。

来期見通し

2027年4月期は売上高28.46億円、営業利益2.09億円、経常利益2.13億円、純利益1.35億円を会社が予想している。DX需要の継続と子会社化の効果を見込む内容だが、人材不足によるコスト増も会社が認識している。売上の伸びより、営業利益率と営業CFが崩れないかを次回以降の開示で確認したい。

総合判断

総合判断は中立。黒字決算、7%台の営業利益率、営業CF黒字は評価できる。一方で、初連結のため前年比較が限られ、訂正開示でキャッシュ・フロー数値も修正された。市場がもう一段評価するには、2027年4月期計画に対する進捗とキャッシュ創出力の再確認が必要だ。

訂正開示の反映

P-エム・デー・ビーは2026-07-28に「(訂正)「2026年4月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正理由は、「2026 年4月期決算短信〔日本基準〕 (連結) 」の開示後、連結キャッシュ・フロー計算書の一部 に訂正すべきことが判明しましたので、訂正いたします。

訂正箇所訂正前訂正後
1.2026 年4月期の連結業績(2025 年5月1日~2026 年4月 30 日)3. (3)連結キャッシュ・フローの状況営業活動による投資活動による財務活動による現金及び現金同等物キャッシュ・フローキャッシュ・フローキャッシュ・フロー期末残高百万円百万円百万円百万円 2026年4月期 87 △33 △32 651 2025年4月期 - - - -営業活動による投資活動による財務活動による現金及び現金同等物キャッシュ・フローキャッシュ・フローキャッシュ・フロー期末残高百万円百万円百万円百万円 2026年4月期 94 △40 △32 651 2025年4月期 - - - - (注)当社は2026年4月期から連結財務諸表を作成しているため、2025年4月期の数値については記載しておりません。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローの収入は87,330千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益153,353千円が生じた一方で、売上債権の増加による影響が△91,373千円生じたことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローの支出は33,853千円となりました。これは主に、連結の範囲(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローの収入は94,201千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益153,353千円が生じた一方で、売上債権の増加による影響が△91,373千円生じたことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローの支出は 40,725 千円となりました。これは主に、連結の範囲
③ 添付資料9ページ及び10ページ / 3.連結財務諸表及び主な注記(4)連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:千円) 当連結会計年度 (自2025年5月1日至2026年4月30日) 営業活動によるキャッシュ・フロー(4)連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:千円) 当連結会計年度 (自2025年5月1日至2026年4月30日) 営業活動によるキャッシュ・フロー

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信と訂正開示を基に作成しています。

  • 「2026年4月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、エム・デー・ビー、開示日: 2026-06-12
  • 「(訂正)『2026年4月期 決算短信〔日本基準〕(連結)』の一部訂正について」、エム・デー・ビー、開示日: 2026-07-28
  • 「(訂正)「2026年4月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、P-エム・デー・ビー、開示日: 2026-07-28