決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期会社計画 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 409億円 | 252億円 | +62.3% | 344億円 |
| 営業利益 | 61億円 | 36億円 | +69.0% | 17億円 |
| 純利益 | 42億円 | 25億円 | +71.6% | 11億円 |
| EPS | 430.14円 | 250.67円 | +71.6% | 114.25円 |
今期は高い収益性だったが、会社計画は来期の大幅反動減を示している。
定量評価
EPS成長率は71.6%増、ROEは30.8%、自己資本比率は62.5%である。営業CFは76億円の黒字、現金及び現金同等物は67億円だった。2026年5月12日観測の株価1,926円に対し、来期予想EPSでみたPERは約16.9倍である。
ポジティブ要因
高ROE
ROEは30.8%で、今期の資本効率は非常に高い。
営業CFの強さ
営業CFは76億円の黒字で、利益の現金化が確認できる。
財務安全性
自己資本比率は62.5%で、財務基盤は高い水準にある。
リスク要因
来期大幅減益
営業利益は来期71.9%減を計画しており、今期利益の持続性には注意が必要である。
市況依存
非鉄金属関連は金属価格と需要サイクルに大きく左右される。
株式分割影響
配当やEPSの比較では株式分割後の基準を確認する必要がある。
財務安全性
総資産は247億円、純資産は154億円、自己資本比率は62.5%で高い。営業CFは76億円、投資CFはマイナス11億円、財務CFはマイナス20億円で、資金繰りは安定している。
業界動向との関連
非鉄金属・アンチモン関連は市況価格、在庫循環、海外需要の影響を受ける。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 8倍 | 114.25円 | 914円 |
| 中立 | 10倍 | 114.25円 | 1,143円 |
| 強気 | 12倍 | 114.25円 | 1,371円 |
現在株価は強気シナリオを上回る。市況が想定より強い場合は評価が支えられる可能性がある一方、会社計画どおり減益となる場合は下振れる可能性がある。
今期の総括
2026年3月期は売上・利益とも大幅増で、財務とキャッシュフローも良好だった。ただし市況影響が大きく、来期予想は慎重に見る必要がある。
来期見通し
2027年3月期は売上高344億円、営業利益17億円、純利益11億円を計画する。原料価格や販売価格の変動が利益を大きく左右する見通しである。
総合判断
総合判断は中立である。今期の高ROEは評価できるが、来期の大幅減益計画と株価水準を考えると、次は市況反動の実際の大きさが焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 日本精鉱株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示