決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1404億円 | 1407.75億円 | -0.3% | 6770億円 | 20.7% |
| 営業利益 | 58.78億円 | 99.24億円 | -40.8% | 810億円 | 7.3% |
| 経常利益 | 66.51億円 | 104.09億円 | -36.1% | 825億円 | 8.1% |
| 純利益 | 48.42億円 | 72.18億円 | -32.9% | 600億円 | 8.1% |
| EPS | 23.1円 | 33.75円 | -31.6% | 288.08円 | 8.0% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| 地域 | 売上高 | 前年同期比 | セグメント損益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 554.17億円 | +1.3% | 19.14億円 | +34.9% |
| 北米 | 527.13億円 | -5.5% | 46.87億円 | -41.5% |
| 欧州 | 302.66億円 | +9.5% | -5.07億円 | 9.20億円悪化 |
| アジア | 21.26億円 | -20.8% | -1.60億円 | 1.08億円悪化 |
日本は価格転嫁とメンテナンス・サービスが寄与しました。北米は関税対応の値上げを進めたものの住宅市場低迷が響き、欧州は現地通貨ベースで4.9%減収、アジアは華東事業の厳しい市場環境が続きました。
財務安全性
財務安全性では、総資産5292.57億円、純資産3412.34億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率64.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -31.6% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は4.2%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
日本はセグメント利益が34.9%増え、売価転嫁とサービス拡大の効果が表れました。
売上規模の確認
欧州は円換算で増収でしたが現地通貨ベースでは減収です。為替換算を除いた地域需要の見極めが必要です。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は64.0%、純資産は3412.34億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
北米の住宅市場、米国関税、欧州の需要低迷、華東事業の構造改革が主なリスクです。第1四半期の営業利益進捗率は7.3%で、季節性を考慮しても回復経路を確認する必要があります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
開口部製品は住宅・非住宅建設の需要に左右されます。地域分散は強みですが、今期は北米住宅の弱さと欧州のコスト上昇が同時に表れました。
株価への示唆
日本の改善だけでは海外減益を補えていません。通期予想据え置きの信頼度は、北米の販売回復と欧州の赤字解消で判断されます。
今期の総括
日本は改善しましたが、海外3地域の悪化で営業利益は4割減りました。全社では売上横ばいでも利益率が大きく低下しており、地域別の収益回復が課題です。
来期見通し
通期予想は据え置きで、売上高6,770億円、営業利益810億円を見込みます。年間配当予想146円のうち14円は記念配当です。
総合判断
総合判断はやや慎重です。日本の改善は評価できますが、海外の減益幅と低い通期進捗を踏まえ、北米・欧州の回復確認を優先します。
期中レビュー完了の反映
三和HDは2026-08-10に「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)」を開示しました。この記事は、監査法人による期中レビューが完了した同決算短信を反映しています。業績数値の訂正を示す開示ではありません。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、三和HD、開示日: 2026-07-31
- 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)」、三和ホールディングス、開示日: 2026-08-10