決算サマリー
売上高は62,045百万円で前期比2.1%減、営業利益は1,470百万円で同38.3%減、経常利益は1,453百万円で同57.3%減、親会社株主に帰属する当期純損失は21百万円でした。営業利益率は2.4%です。
2027年3月期会社予想は、売上高63,000百万円、営業利益1,500百万円、経常利益1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
定量評価
EPSは2026年3月期実績でマイナス0.85円、2027年3月期会社予想で27.45円です。予想では最終赤字から黒字に戻る計画です。
2026年5月11日終値1,570円を用いると、予想PERは約57.2倍です。ROICは決算短信の開示情報だけでは算定不可です。ROEはマイナス0.0%、自己資本比率は63.9%でした。
ポジティブ要因
今期は最終赤字となりましたが、営業利益は黒字を維持しています。営業キャッシュ・フローは3,003百万円のプラスで、資金創出は続いています。
年間配当は92円、来期予想も92円です。予想配当利回りは約5.9%で、株主還元の継続姿勢が示されています。
リスク要因
主要顧客である自動車業界の生産・販売動向に左右されやすく、今期は減収減益となりました。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
営業利益は黒字でも最終損益は赤字であり、本業の収益力とは異なる要因が含まれています。来期予想PERは高めで、利益回復が計画通り進まない場合は評価が重くなる可能性があります。
財務安全性
総資産101,415百万円、純資産66,144百万円、自己資本比率63.9%です。現金及び現金同等物は22,773百万円で、財務基盤は一定程度安定しています。
一方で、投資キャッシュ・フローは7,561百万円のマイナスで、成長投資や資産取得の負担には注意が必要です。
業界動向との関連
自動車部品業界は、完成車メーカーの生産台数、EV化、地域別販売、為替、原材料費の影響を受けます。日系メーカーの生産調整や中国市場での競争激化は、同社の収益に影響します。
株価への示唆
予想PER約57.2倍は、来期黒字回復後の利益水準がまだ小さいことを示します。配当利回りは高い一方、収益回復の確度が株価評価の焦点です。
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
今期は減収、営業減益、最終赤字となり、厳しい内容でした。財務とキャッシュ・フローは一定程度支えになっていますが、収益力の回復が課題です。
来期見通し
来期は小幅増収、営業微増益、最終黒字を見込んでいます。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は弱気である。財務と配当は支えですが、今期赤字と高い予想PERを踏まえると、利益回復の実績確認が必要です。
出典
会社開示資料「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」。補足市場データはStooqを参照、終値日は2026年5月11日。