決算サマリー
| 項目 | 2025年6月期実績 | 2024年6月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,852,858千円(88.53億円) | 8,092,546千円(80.93億円) | +9.4% |
| 営業利益 | 1.02億円 | 3.48億円 | -70.6% |
| 経常利益 | 150,700千円(1.51億円) | 472,221千円(4.72億円) | -68.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 79,766千円(0.80億円) | 232,278千円(2.32億円) | -65.7% |
| 純資産 | 1,207,777千円(12.08億円) | 1,128,010千円(11.28億円) | +7.1% |
| EPS | 23.46円 | 68.32円 | -65.7% |
| BPS | 355.23円 | 331.77円 | +7.1% |
定量評価
営業利益率は4.30%から1.15%へ3.14ポイント低下。経常利益率は1.70%、純利益率は0.90%だった。売上は伸びたが、利益率は大きく悪化している。BPSは331.77円から355.23円へ7.1%増えたが、EPSは65.7%減った。
ポジティブ要因
新規拠点開設と事業承継型M&Aを進め、売上高は過去3期で最大となった。純資産も12.08億円へ7.1%増え、赤字には陥っていない。
リスク要因
営業CFは6.02億円から1.37億円へ77.3%減少。投資CFはマイナス9.54億円で、フリーCFはマイナス8.17億円だった。さらに介護報酬返還損0.48億円を特別損失に計上している。
財務安全性
総資産79.51億円、純資産12.08億円、自己資本比率15.2%。財務CFは5.59億円のプラスで、投資超過を外部資金で補った。期末現金及び現金同等物は8.76億円と、前年の11.33億円から減少した。
業界動向との関連
介護需要は増えても、人材確保、処遇改善、施設費、M&A後の統合費用が利益を圧迫する。2025年6月期は、売上拡大だけでは利益を守れない介護事業の難しさが数字に出た。
株価への示唆
当時は非上場で市場PERはない。上場後に評価を戻すには、増収の継続より営業利益率と営業CFの回復が必要になる。数字は増収だが、市場が確認したいのは利益の質である。
今期の総括
2025年6月期は明確な増収減益だった。M&Aと拠点投資で売上規模は広がったが、利益、営業CF、手元資金が同時に弱くなっている。
来期見通し
会社は2026年6月期に売上高105.19億円、営業利益1.94億円、純利益1.80億円を予想した。利益回復計画の前提は、新設・取得拠点の稼働率向上と業務効率化である。
総合判断
総合判断は慎重・中立。売上成長は確認できるが、利益率1%台と大幅なフリーCF赤字では強気になりにくい。翌期に営業利益とキャッシュが戻るかが評価の分岐点になる。
出典
- 株式会社元気な介護「第22期決算公告」(2025年10月1日)
- 株式会社元気な介護「発行者情報」(2026年6月12日、2025年6月期監査済み連結実績を収録)
- 株式会社元気な介護「IR情報」