決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 242.53億円 | 206.36億円 | +17.5% | 非開示 | 該当なし |
| 営業利益 | 11.70億円 | 10.20億円 | +14.6% | 非開示 | 該当なし |
| 経常利益 | 11.74億円 | 10.21億円 | +15% | 非開示 | 該当なし |
| 純利益 | 8.53億円 | 6.89億円 | +23.8% | 非開示 | 該当なし |
| EPS | 132.3円 | 106.98円 | +23.7% | 非開示 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +23.7% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 16.3% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は4.8%、総資産経常利益率は11.7%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
メンテナンス事業の売上高は216.97億円(前期比16.8%増)、セグメント利益は10.70億円(同17.7%増)であった。大型設備更新案件と工事内製化が利益を支えた。
売上規模の確認
建設関連製品サービス事業の売上高は25.92億円(前期比25.0%増)と伸びたが、セグメント利益は1.03億円(同7.2%減)であった。売上増に対して利益が伴っていない点は確認が必要である。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は55.5%、純資産は56.29億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは2.40億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
三機サービスは、株式交換と上場廃止を予定しているため、2027年5月期の業績予想と配当予想を開示していない。統合効果と統合費用は現時点の決算数値に織り込まれていない。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産101.51億円、純資産56.29億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率55.5%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF2.40億円、投資CF-0.99億円、財務CF-3.03億円、現金及び現金同等物の期末残高17.86億円です。
業界動向との関連
設備メンテナンス業界では、人手不足とエネルギーコスト上昇が、多店舗企業の保全業務外注と省エネ投資を促している。三機サービスとシンメンテHDは類似した客層とメンテナンス機能を持ち、統合後は客先重複の整理と人員配置が収益性を左右する。
株価への示唆
株式交換比率と統合手続きが株価形成の中心となる局面である。三機サービス株式は2026年11月26日が最終売買日、同月27日に上場廃止となる予定である。実績業績に加え、株主総会の承認、株式交換条件、統合後の業績開示を確認する必要がある。
今期の総括
今期は売上高242.53億円(+17.5%)、営業利益11.70億円(+14.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益8.53億円(+23.8%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
シンメンテHDを完全親会社、三機サービスを完全子会社とする株式交換は2026年12月1日の効力発生を予定する。このため、2027年5月期の業績予想と配当予想は未開示である。従来の業績進捗より、統合後の業績範囲とコスト前提が次の確認点となる。
総合判断
総合判断は中立である。増収増益とメンテナンス事業の拡大は評価材料だが、営業CFは純利益を大きく下回った。さらに株式交換と上場廃止が予定され、従来のEPSやPERによる個別評価は意味が薄れている。統合条件と統合後の利益率を見る局面である。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年5月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、三機サービス、開示日: 2026-07-15